著作(小説) 2014~

上が最新です(下に行くほど古い)。
記事の最後に2013年以前の著作(小説)リストやエッセイ、インタビュー等のリストへのリンクがあります。

 

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『2010年代SF傑作選』⑴ (早川書房 文庫 2020/2/6) (Amazonへのリンク)

『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』(Amazonへのリンク)所収の表題作「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」を採録していただきました。

2010年代以前にデビューした10作家の作品が収録されています。私以外の方々の作品は以下のとおりです(50音順)。

  • 上田早夕里 「滑車の地」
  • 円城塔   「文字禍」
  • 小川一水  「アリスマ王の愛した魔物」
  • 神林長平  「鮮やかな賭け」
  • 北野勇作  「大卒ポンプ」
  • 田中啓文  「怪獣惑星キンゴジ」
  • 津原泰水  「テルミン嬢」
  • 飛浩隆   「海の指」長谷敏司  「allo, toi, toi」

なお編者の伴名練氏による著者紹介でも触れられていますが、SFマガジン読者賞受賞の「はじまりと終わりの世界樹」(『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』収録)も採録候補に挙げていただいたものの、長すぎて(「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」より400字詰め換算で30枚ほど多い)落選(?)となったそうです。「はじまりと終わり」が長すぎるという理由でアンソロジーに選んでもらえなかったのは、『年間日本SF傑作選』に続いて2度目!

〈HISTORIA〉シリーズ: 本作を含む連作の解説記事

 

同日発売の『2010年代SF傑作選』⑵(Amazonへのリンク)も紹介いたします。こちらは2010年代デビューの10作家を収録。

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「ガーヤト・アルハキーム」(『ナイトランド・クォータリー』vol.18「想像界の生物相」掲載。2019/8/30) (Amazonへのリンク)

商業媒体では初のファンタジーになります。
ほかに書いたことのあるファンタジーは、デビュー前の「鴉の右目の物語」(当ブログの「お蔵出し」で読めます)だけなんで、実は非常に稀少です。

「ガーヤト・アルハキーム」とはラテン語の魔術書『ピカトリクス』の原典タイトル、と言えば、解る人は解るかもしれません。もっとも扱っているのは魔術書そのものではなく、そこに掲載されている魔術の一つです。
 異世界ファンタジーに見せかけたオルタネイト・ヒストリー。魔法が「実在」する世界を舞台とした、もう一つの歴史です。ジャンルとしては「マジック・パンク」になるんだろうか……私としては「ロジカル・ファンタジー」のほうが、しっくりきますが。いずれにせよ、SF寄りのファンタジーというか、SF脳の人間が書いたファンタジーです。
 400字詰めで40枚強と短めですが、中身は濃いです。御期待ください。

「ガーヤト・アルハキーム」解説記事

 

 

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『屍者たちの帝国』(河出書房新社 文庫 2015/10) (Amazonへのリンク)

伊藤計劃氏/円城塔氏の『屍者の帝国』(Amazonへのリンク)のシェアワールド・アンソロジー。
私の収録作「神の御名は黙して唱えよ」は、1854年秋、ロシア帝国南西部が舞台です。生者の屍者化計画とイスラム神秘主義。

 

 

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『伊藤計劃トリビュート』 (早川書房 文庫 2015/8) (Amazonへのリンク)

タイトルどおり、伊藤計劃氏へのトリビュート・アンソロジー。
私の収録作「にんげんのくに」は、HISTORIAシリーズの一篇でもあります。

〈HISTORIA〉シリーズ: 本作を含む連作の解説記事

また、このアンソロジー刊行に際して、『SFマガジン』2015年10月号(Amazonへのリンク)の「伊藤計劃特集」において、長谷敏司氏と藤井太洋氏と鼎談を行いました。

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『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』 (早川書房 単行本 2014/4) (Amazonへのリンク)

『SFマガジン』に掲載された中篇3本+書きおろし中短篇各1本。
『SFが読みたい』ベストSF2014国内篇5位。
表題作は『2010年代SF傑作選』⑴(Amazonへのリンク)に収録されています。

〈HISTORIA〉シリーズ: 本作を含む連作の解説記事

 

著作(小説) 2004~
著作(小説) 2007~
著作(小説) 2009~
著作(小説) 2012~

著作(エッセイなど)、インタビューほか 2004~2014
著作(エッセイなど)、インタビューほか 2015~2017
著作(エッセイなど)、インタビューほか 2018~

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著作(エッセイなど)、インタビューほか 2018~

一番上が最新です(下に行くほど古い)。

エッセイなど

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『SFが読みたい! 2020年版』(2020年2月6日) (Amazonへのリンク)

「2020年の私」にコメントを書かせていただきました。
後ろ向きのコメントが続いていた「20××年の私」、ようやく前向きなコメントが書けましたよ。

 

 

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『TH(トーキングヘッズ叢書)』№81「野生のミラクル」
2020年1月29日㈬発売

 エッセイ「密林のパラダイスーー管理された野生」を寄稿させていただきました。
 今回のテーマの「野生」はレヴィ・ストロースの『野生の思考』から、ということなので、そのレヴィ・ストロースが文化人類学の道へと進んだ最初の一歩が『悲しき熱帯』、というわけで『伊藤計劃トリビュート』(Amazonへのリンク)収録の拙作「にんげんのくに」で描いたアマゾナス先住民についていろいろ書きました。
「にんげんのくに」の「人間」族のモデルはヤノマミ族ですが、他のアマゾナス先住民についてもたくさん調べたので、これを機会に総浚い。「にんげんのくに」後記で述べた「アマゾナス先住民の伝統文化と言われるものは、実は大して伝統がない」説を、より詳しく論じました。具体的には『アギーレ 神の怒り』とか『アナバシス』とか「異国風景」とか「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」とか。
「にんげんのくに」をお読みになった方も、そうでない方も、御興味を持たれましたら是非。「野生」はもちろんアマゾナスに限ったことではないので、他の執筆者の方々が論じる多彩な「野生」を、私も一読者として楽しみにしています。

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Amazonのページ

 

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TH(トーキングヘッズ叢書) 』№79「人形たちの哀歌」
2019年7月31日発売予定

「幕屋の偶像(アイドル)――物そのもの(フェティッシュ)への眼差し」というエッセイを書かせていただきました。
 まず「人形愛」を定義したうえで、サーデグ・ヘダーヤトの短篇「幕屋の人形」を取り上げ、人を含む動物の具象表現が禁止されている(とされる)ムスリムであるヘダーヤトが、なぜかくも「正しく」人形愛を描くことができたのか。その謎を解くべく、イスラムにおける偶像観を考察します。
  ヘダーヤトの別の短篇「最後の微笑」も取り上げます。
 ヘダーヤトの評論は、これで二度目になります。前回は『早稲田文学』2015年秋号(Amazonへのリンク)のアンナ・カヴァン特集で、まあつまりカヴァンとヘダーヤトを一緒に論じたわけで、ごく一部で「空気読まない」と好評(笑)をいただきましたが、今回は原稿の段階で何人かの方々に読んでいただいたところ、「イスラムについて知らなくても解りやすい/おもしろい」と好評(笑、でない)をいただいております。
 自分が興味を持っていることが、どう興味深いのか他人に伝えることができるのは、物書き冥利につきます。
『TH』№76と77では、規定枚数に収めるのに少々苦労したので、今回は「できれば少し増やしていただきたいのですが」とお願いしたところ、なんと2頁も増量していただけました(3頁→5頁)。書きたいことを書きたいだけ書けて、たいへん楽しかったです。
 もう一つ、今回は是非とも「イランの対“バービーとケン”人形、“サラとダラ”」の画像を使いたかったのですが、あいにく自分では実物も画像も所持しておらず、編集の方々に無理を言って画像を探していただきました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 バービーを「欧米からの文化侵略」と見做すイラン政府が2002年に製造販売を開始した、「イスラム的に正しいお人形」サラ(宗教指導者のお墨付き)。なかなか味のあるデザインですので、是非周知させたいと。

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内容に関する補足の記事はこちら

 

 

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『SFが読みたい! 2019年版』(2019/2) (Amazonへのリンク)

 今年も特別企画「2019年のわたし」に書かせていただきました。
 毎年、「201○年のわたし」の原稿を書く時期に当たる1月上旬は、寒さによる不調で思考も後ろ向きになります。精一杯前向きなことを書いたつもりでも、後日、『SFが読みたい!』で読み返すと、「ああ、なんて後ろ向きな……!」と頭を抱える羽目になるので、今年は開き直りました。どうもすみません。

 

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『TH(トーキングヘッズ叢書)』№77「夢魔~闇の世界からの呼び声」
2019年1月30日発売

「ノイズから物語を紡ぐ~脳科学の見地から夢を解く」というエッセイを寄稿させていただきました。

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「ノイズから物語を紡ぐ」こぼれ話的なもの(今回は1回だけです)

 

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『TH(トーキングヘッズ叢書)№76「天使/堕天使~閉塞したこの世界の救済者」』
2018年10月30日発売

「イスラムの堕天使たち」というエッセイを寄稿させていただきました。

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補足あれこれ
「ヤズィーディーの信仰について Ⅰ」(長いので何回かに分けました)

 

 

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『SFが読みたい! 2018年版』(2018年2月10日発売)
 SF作家たちによるエッセイ「2018年のわたし」に書かせていただいております。
 体調が悪い時に書いたので、少々気弱な内容です。すみません。補足と近況報告はこちら

 

 

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著作(エッセイなど)、インタビューほか 2015~2017

刊行順(下に行くほど新しい)。

エッセイなど

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『トーキングヘッズ叢書』№61「レトロ未来派~21世紀の歯車時代」(2015/8) (Amazonへのリンク)

 一冊丸ごとスチームパンクの特集です。企画の一つ「エッジのきいたスチームパンク・ガイド」で映画レビューを五本担当しました。

 

 

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『SFマガジン』2015年4月号 (Amazonへのリンク)

2000番到達記念特集 ハヤカワSF文庫総解説PART1[1~500]で、ポール・アンダースン&ゴートン・R・ディクスンの〈ホーカ・シリーズ〉(『地球人のお荷物』『くたばれスネイクス!』『がんばれチャーリー』の解説を担当しました。

 

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『SFマガジン』2015年6月号 (Amazonへのリンク)

ハヤカワSF文庫総解説PART2[501~1000]で、ソムトウ・スチャリトクルの『スターシップと俳句』、小川隆/山岸真・編の『80年代SF傑作選』(上下巻)の解説を担当しました。

 

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『SFマガジン』2015年8月号 (Amazonへのリンク)

ハヤカワSF文庫総解説PART3[1001~2000]で、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの『星ぼしの荒野から』の解説を担当しました。

 

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『早稲田文学』2015秋号 (amazonへのリンク)  公式ページ(内容の詳細はこちら) 

小特集「昏い部屋の女たち」で、アンナ・カヴァン(およびイランの作家サーデグ・ヘダーヤト)について書いています。

 

 

 

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『ハヤカワ文庫SF総解説2000』(2015/11) (Amazonへのリンク)

『SFマガジン』2015年4月号、6月号、8月号の連載企画が1冊の本になりました。文字どおりハヤカワ文庫SF2000冊分の総解説。100人以上のSF作家・評論家が各作品を解説しています。
 私は〈ホーカ〉シリーズ(『地球人のお荷物』『くたばれスネイクス!』『がんばれチャーリー』)、『スターシップと俳句』『80年代SF傑作選』上下巻、『星ぼしの荒野から』の4点を担当しています。

 

 

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『SFが読みたい! 2017年版』 (2017/2) (Amazonへのリンク)

 カテゴリー「日常」では御報告しましたが、こちらの「活動」カテゴリーに上げるのを忘れていました。特別企画「2017年のわたし」にコメントを掲載していただきました。
 また、もう一つの特別企画「2010年代前期ベストSF30」では、国内篇30位にランクインさせていただきました。投票してくださった皆様、ありがとうございました。

 

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インタビュー

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『SFマガジン』2015年10月号 (Amazonへのリンク)

 インタビューじゃなくて、長谷敏司氏と藤井太洋氏との鼎談ですが。伊藤計劃氏と『伊藤計劃トリビュート』(Amazonへのリンク)について。

 

 

 

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著作(エッセイなど)、インタビューほか 2004~2014

2014年までのインタビュー、エッセイなどです。刊行/発表順(下に行くほど新しい)。

エッセイなど

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『SFマガジン』2007年6月号 (Amazonへのリンク)

「MY FAVORITE SF」に、大原まり子氏の『一人で歩いていった猫』について書きました。

 

 

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『SFマガジン』2009年10月号 (Amazonへのリンク)

神林長平氏のデビュー30周年記念特集の特別エッセイとして、『完璧な涙』のレビューを書きました。

 

 

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『早稲田文学』2014年秋号 (Amazonへのリンク)

特集「若い作家が読むガルシア=マルケス」で、『コレラの時代の愛』について書きました。

 

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インタビュー

日刊紙『SANKEI EXPRESS』2014年6月8日(日)付に『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』の紹介記事掲載(インタビューに基づく)
産経新聞のこちらのページに全文アップされています。


ウェブマガジン「アニマソラリス」2005年3月
 

『SFマガジン』2004年10月号
 同日(8/25)刊行の『グアルディア』で小説家デビューしたので、そのインタビューです。
 ガンダム(ファースト)の話をして結構受けたんですが、記事ではばっさりカットされてしまいました(当たり前や)。
 なのでその話は後日、ブログに書きました。脳内ガンダム
 ちなみになぜガンダムの話になったのかというと、『グアルディア』は主人公の1人であるホアキン少年に焦点を絞ると、「パワードスーツの使用者となった少年兵が壊れていく話」だからです。

 

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著作(小説) 2012~

刊行順(下に行くほど新しい)です。

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『神林長平トリビュート』 (早川書房 文庫 2012/4) (Amazonへのリンク) 

神林長平デビュー30周年記念として2009年に刊行された単行本(Amazonへのリンク)の文庫化。8人の作家が神林氏の作品をトリビュートした8篇の短篇から成るアンソロジー。

8人の作家とトリビュートした作品は以下のとおり(50音順)。

  • 海猫沢めろん 『言葉使い師』
  • 虚淵 玄   『敵は海賊』
  • 円城 塔   『死して咲く花、実のある夢』
  • 桜坂 洋   『狐と踊れ』
  • 辻村深月     『七胴落とし』
  • 仁木 稔   『完璧な涙』
  • 元長柾木   『我語りて世界あり
  • 森 深紅   『魂の駆動体』

序文は神林氏が書かれています。

私も含めて8人全員の作品が、神林氏のオリジナルを未読でも問題なく読めると思います。神林氏の8作品を全部は読んでいない、もしくは一作も読んでいない方でもどうぞ。氏の作品を一度も読んだことのない方も、神林ワールドへの入門書、もしくは案内書として本書を読んでみてはいかがでしょうか。

 

*以下3点は単行本『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』(Amazonへのリンク)に収録されている連作中篇3本です。

 単行本はさらに、描き下ろしの中篇と短篇各1本も収録されています。
 3本とも雑誌掲載時のイラストは橋賢亀氏。ちなみに橋氏は、私がこのブログで放言した厚かましい「お願い」を聞き届けてくださり、マキリップの『イルスの竪琴』の素晴らしいイラストを3点も描いてくださいました。この記事のリンクから是非御覧になってください(イラストへのリンクも、橋さんは快諾してくださいました)。

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「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」(『SFマガジン』2012年6月号) (Amazonへのリンク)

『2010年代SF傑作選』⑴(早川書房 文庫 2020/2 Amazonへのリンク)に再録していただきました。

400字詰換算約110枚。

 

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「はじまりと終わりの世界樹」(『SFマガジン』2012年8月号) (Amazonへのリンク)

第12回SFマガジン読者賞をいただきました。

 ……にもかかわらず長すぎるのでアンソロジーに採録してもらえないやつ……(400字詰換算約140枚)。

 

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「The Show Must Go On!」(『SFマガジン』2013年6月号) (Amazonへのリンク)

400字詰換算110枚。

〈HISTORIA〉シリーズ: 以上3作を含む連作の解説記事。

 

 

 

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著作(小説) 2007~

刊行順(下へ行くほど新しい)です。

 

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『グアルディア』(上) 早川書房(文庫 2007/04) (Amazonへのリンク)

Jコレクションから文庫化(Jコレ版のAmazonへのリンク)。上下巻です。解説は佐藤亜紀氏。

《HISTORIA》シリーズ: 本作を含む連作の解説記事。

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『グアルディア』(下) 早川書房(文庫 2007/04) (Amazonへのリンク)

 

 

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『ラ・イストリア』 早川書房(文庫 2007/05) (Amazonへのリンク)

『グアルディア』と同一世界が舞台だけど、独立した作品です。解説は香月祥宏氏。

《HISTORIA》シリーズ: 解説記事。

 

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著作(小説) 2009~

刊行順(下に行くほど新しい)です。

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『ミカイールの階梯』(上) 早川書房(単行本 2009/05) (Amazonへのリンク)

 《HISTORIA》シリーズ: 本作を含む連作の解説記事

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『ミカイールの階梯』(下) 早川書房(単行本 2009/05) (Amazonへのリンク)

 

 

 

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『神林長平トリビュート』 早川書房(単行本 2009/11) (Amazonへのリンク)
文庫化されています(Amazonへのリンク)

神林長平デビュー30周年記念出版。8人の作家が神林氏の作品をトリビュートした8篇の短篇から成るアンソロジー。

8人の作家とトリビュートした作品は以下のとおり(50音順)。

  • 海猫沢めろん 『言葉使い師』
  • 虚淵 玄   『敵は海賊』
  • 円城 塔   『死して咲く花、実のある夢』
  • 桜坂 洋   『狐と踊れ』
  • 辻村深月     『七胴落とし』
  • 仁木 稔   『完璧な涙』
  • 元長柾木   『我語りて世界あり
  • 森 深紅   『魂の駆動体』

序文は神林氏が書かれています。

私も含めて8人全員の作品が、神林氏のオリジナルを未読でも問題なく読めると思います。神林氏の8作品を全部は読んでいない、もしくは一作も読んでいない方でもどうぞ。氏の作品を一度も読んだことのない方も、神林ワールドへの入門書、もしくは案内書として本書を読んでみてはいかがでしょうか。

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著作(小説) 2004~

刊行順(下に行くほど新しい)です。

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『グアルディア』 早川書房(単行本 2004/08) (Amazonへのリンク)

デビュー作です。これはJコレクション版。文庫化されています(上下2分冊。上巻のAmazonへのリンク)。


《HISTORIA》シリーズ:本作を含む連作の解説記事です。

 

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『スピードグラファー』⑴ 早川書房(文庫 2005/07) (Amazonへのリンク)

GONZOさんのアニメのノベライズです。第一巻はアニメに忠実に。
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『スピードグラファー』⑵ 早川書房(文庫 2005/09) (Amazonへのリンク)

ノベライズ第二巻。この巻からはいろいろ自由にやらせていただきました。
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『スピードグラファー』⑶ 早川書房(文庫 2005/12) (Amazonへのリンク)

最終巻です。どうやら私は何をやっても群像劇になるようです。

 

著作(小説) 2007~
著作(小説) 2009~
著作(小説) 

著作(エッセイなど)、インタビューほか 1
著作(エッセイなど)、インタビューほか 2

 

参考記事: 「それはヒト固有の能力である」 
           創作姿勢について。アニメのノベライズを引き受けた理由なども。

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「ガーヤト・アルハキーム」解説 その五十六

『ナイトランド・クォータリー』vol.18「想像界の生物相」掲載の短篇「ガーヤト・アルハキーム」の解説です。

目次

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14行
ヒルミス主義およびジャービル錬成術からの……(続)
 クラウス(前回参照)の見解に従えば、イスマイールの父ジャアファル・サーディクがジャービルの師であり、サーディク自身も錬成術(錬金術)師だったという伝承も、イスマイール派の捏造だということになる。
 解説その四十二の「彼にとっての学問とは……」の項で述べたとおり、サーディクが錬成術師だった可能性はほぼない。しかしサーディクが多くの弟子を持つ学者だったという伝承は信憑性が高いので、錬成術以外の分野でジャービルが師事した可能性は否定できない。
 ところで、サーディクがジャービルの師だったという伝承がイスマイール派の捏造ならば、その息子のイスマイールこそ、ジャービルと関連付けた伝承が量産されそうなものである。年齢も近いし。
 そのような伝承が現存していない理由は、イスマイール自身に関する伝承そのものが少ないことと同じだろう。すなわち、8世紀後半から9世紀にかけて水面下で起きていたと推測される、「イスマイールを重視するイスマイール派」と「イスマイールを重視しないイスマイール派」の対立で、後者が勝利した結果、イスマイールに関する伝承の多くが失われてしまったと考えられるのである(前々回の「イスマイール派」の項参照)。
 失われたといっても、別に「イスマイールを重視しないイスマイール派」が積極的に抹消して回ったといったような陰謀論じみた話ではなく、「イスマイールを重視するイスマイール派」が途絶してしまえば、その伝承も途絶してしまうし、文献があったとしても、すでに獣皮紙ではなく紙の時代なので、写本が作られることもなく朽ちてしまったのだろう。
 ジャービルがハッラーン出身、またはハッラーンで錬成術を学んだ、という伝承もある。イスマイール派の教義にはヒルミス(ヘルメス)主義も取り込まれているので、彼らがジャービルとハッラーンを関連付けるために伝承を捏造した可能性が高い。
 とはいえ、ジャービルの生年が720年頃という伝承が正しければ、彼が錬成術を学べた場所は非常に限られてくる。そして当時のハッラーンは、錬成術をはじめとするユーナーンの学問の中東最大の中心地だった。
 一方、ジャービルの父ハイヤーンがアッバース家のダーイー(宣教員)だったという伝承(解説その五十一参照)は、たとえ捏造だったとしても、アッバース家を宿敵と見做すイスマイール派、あるいはアリー派によるものでないのは確実である。ではアッバース朝側の人物あるいは集団によるものかというと、それでなんらかのメリットが得られたとは考えられない。となると、史実である可能性が高い。
 その五十一で述べたように、アッバース家当主の真の目的(自分がハリーファになること)を知っている、あるいはそれに賛同している者はごくわずかだった。ハイヤーンは末端の工作員でしかなく、しかもクーファ出身である。
 同じくその五十一で述べたように、クーファは熱烈なアリー派の巣窟だったが、口先だけで行動が伴わない者が多いため、アッバース家から信用されていなかった。となると、ハイヤーンはアッバース家の真の目的を知らない、純粋なアリー派だったのではあるまいか(しかしクーファ市民にしては珍しい行動派だったため、思想に殉ずることとなったのであった)。
 しかし別にイスラム世界に限ったことではないが、中世人の歴史認識はかなり杜撰である。前回の「暗殺者教団」の項で挙げた『統治の書』がいい例だ。もし「ジャービルの父ハイヤーンはアッバース家の宣教員だった」という伝承が捏造だったとしたら、その捏造を行った人物が「ハイヤーンはアッバース家の宣教員だったが、アッバース家の真の目的は知らなかった」というところまで頭が回っていたとはまず考えられない。すなわち捏造者の目的は、ジャービルをアッバース朝支持者だとすることにある、ということになる。しかしアッバース朝は(ユーナーンの学問全般を保護したとはいえ)、ことさら錬成術を奨励したわけでもない。
 ジャービルに纏わる伝承には彼とイスマイール派(およびその母体のアリー派)とを関連付けるものが多いが、それらとは無関係なものとして、彼とスーフィズム(イスラム神秘主義)を結び付けるものがある。詳しくは後述するが、スーフィズムも初期にはアッバース朝からの弾圧を被っている。それゆえ私は「ジャービルの父はアッバース家の宣教員だった」という伝承は事実である可能性が高い、と判断した次第である。
 ジャービルの父ハイヤーンが本当にアッバース家の宣伝員であったなら、それが伝承として残ったということは、ジャービルもそのことを知っていたはずである。そしてハイヤーンの目的はアッバース家ではなくアリー一族をハリーファにすることであっただろうし、ジャービルもアッバース家ではなくアリー一族の支持者だったろう。そうであれば、アリー一族の当主であるサーディクを崇敬していただろうし、彼に師事するためにイラクのクーファからはるばるタージク(アラビア)半島のマディーナまで赴いたことだってあり得るわけだ。

 もう最後なので書きたいことを書きたいだけ書こう、というわけで、次回、余談で締めです。この「解説」自体、余談以外の何ものでもないんだけどねー。

目次

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「ガーヤト・アルハキーム」解説 その五十五

『ナイトランド・クォータリー』vol.18「想像界の生物相」掲載の短篇「ガーヤト・アルハキーム」の解説です。

目次

 残り2項目だけなんで、1回で終わるかと思ったんですが、最後の項目が長くなりすぎたので分けます。

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14行
暗殺者(アサシン)教団
 正確には、イスマイール派のさらなる分派。ファーティマ朝(前回の「イスマイール派」の項参照)は北アフリカで安閑とすることなく、イスラム世界各地にダーイー(宣教員)を大量に送り込んだ。彼らは秘密裏に宣教活動を行うだけでなく、険しい山岳地帯などを拠点にゲリラ活動をも行った。
 AD11世紀末、ファーティマ朝で王位継承権争いが起きた。当時、ファールス(ペルシア)北部のアラムート山を拠点としていた宣教員たちは、敗れた側を支持していたため、以後はファーティマ朝と袂を分かち、独立したテロ集団となった。彼らニザール派(支持していた王子の名に因む)こそが、西洋で呼ぶところの暗殺教団である。「山の老人」は伝説に過ぎないが、彼らによってイスラム世界の多くの要人が暗殺されたのは事実である。
(『東方見聞録』とか「ハシーシー(ハシーシュ=大麻喰い)」とか、そういう話は有名だから省略します)
 たとえば11世紀のセルジューク朝の宰相ニザーム・アルムルクは、秩序を乱すものとしてイスマイール派をはじめとするイスラム異端(分派)および異教を憎悪し、それらすべてが実は結託してイスラム世界を滅ぼそうとしているという陰謀論を、その著書『統治の書』(岩波書店)の中で展開している。
 この人は当代屈指の知識人のはずなんだけど、それでもこの程度の歴史認識なんだなあ。それと、陰謀論の定型ってこんな昔に完成してるんだなあ。
 とはいえ積極的に異端・異教を弾圧したわけでもなく、ただただ著書でヘイトを吐き出していただけであり、「正統」なイスラムを広めるべく学問振興に力を入れたのは、むしろ称讃すべき行為である。が、それでも因果と言うべきか、ニザール派アサシンの手に掛かり最期を遂げている。
 ちなみに『統治の書』の邦訳は、史実とどれだけ食い違っているか訳注がほぼ皆無で不親切ですよ。

ヒルミス主義およびジャービル錬成術からの……
 以下、イスマイール派と錬成術(錬金術)師ジャービルとの関係について、まとめて述べる。
 錬成術(錬金術)師ジャービル・イブン・ハイヤーン(ハイヤーンの息子ジャービル)の実在性を最初に体系的に検証したのは、パウル・クラウス(AD1904-1944)である。noteで述べたように、クラウスはタージク(アラビア)語のジャービル文書(ジャービル作とされる文書群)のほとんどは捏造されたものだとし、ジャービルの実在自体、疑わしいとした。ローレンス・M・プリンチーペ『錬金術の秘密』(勁草書房)によれば、クラウスはジャービル文書に関する第3作を準備中、カイロの自宅で自殺も他殺ともつかない不審な死を遂げた。その草稿は散逸してしまったという。
 クラウスの研究に対し、E・J・ホームヤード(1891-1959 『錬金術の歴史 近代化学の起源』朝倉書店)などの反論もあり、現在おおむね定説とされているのは、ジャービルの実在と、実作も残っている(大量の贋作とともに)可能性を認めている、といったところである(伊藤俊太郎『近代科学の源流』中央公論新社)。
 上の『錬金術の秘密』によれば、クラウスがジャービル文書の多くを贋作だとする根拠の一つは、それらの中で言及される幾つかのユーナーン(ギリシア)語文献が8世紀にはまだアラビア語に訳されていないことだという。が、ジャービルがこれらの文献をユーナーン語原典かそのシャーム(シリア)語などの訳で読んでいたのなら問題はない。
 またクラウスによれば、最初期のジャービル文書の一つ『慈悲の書』は9世紀半ばに書かれたもので、この書物に感化されたシーア派(アリー派)の錬成術師たちがジャービルの名を冠した作品を大量に生み出したという。
『錬金術の秘密』はイスラムのややこしい歴史に踏み込むつもりはないらしく、「シーア派(アリー派)」としているが、正確にはそのさらなる分派である「イスマイール派」である(前回参照)。
 ジャービル文書のほとんどがイスマイール派によって捏造されたものである、というのは多くの研究者の共通見解であり、それらの文書に現れる思想とイスマイール派の教義の間には明白な共通点がある。
 前回述べたように、8世紀後半から9世紀末までのイスマイール派については史料がまったく残っていない。だからイスマイール派の教義のネタ元が、8世紀後半に書かれたジャービルの「実作」だった可能性もあるわけだ。

 とりあえずここで切ります。後1回で終わるはず。

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