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スパイダーマン3

 悪役が3人もいることで、散漫な印象。これだけ詰め込んだのに、よくまとめてるなあとは思うけど、詰め込んだことでモチーフ一つ一つの印象が薄くなっているのは否めない。とはいえ今回の悪役はいずれもウィレム・デフォーやアルフレッド・モリーナに比べて小粒なので、3人いるくらいがちょうどいいのかもしれないけど。

 黒くなった(文字どおりに)スパイダーマンが悪の限りを尽くす話かと期待してたんだが、そういう展開にはならなかった。その代わり、黒くなったトビー・マグワイア(服が黒いし、髪の色も心持ち黒くなってるし、目の下も黒くなっている)が調子こいてるシーンをこれでもかとばかりに見せられる。あれは前回、スパイダーマンの力を失った彼が「普通の若者」として青春を謳歌するシーンをこれでもかとばかりに見せたのと対応してるわけだな。確信犯的に映像化された「おたくが想像する普通の若者の青春謳歌」と「おたくが想像するイケメン・ライフ(←この辺が想像力の限界)」。しかも所詮想像力に限界があるところまで、きちんと映像化してるし。

 キルスティン・ダンストを見たのは前作以来なんだが、これまでにも増してもっさりしてたので、ちょっとびっくりした。彼女は鼻と顎のバランスをもう少しどうにかして、目を細める癖をやめれば結構美人なんじゃないかと思っていた(だから目をしっかり開けているショットでは、それなりに綺麗に見えることもあった)んだが、もはやそれくらいの改善ではどうにもならないくらいにもっさりしてました。ああ、でも前回まで気になってた姿勢の悪さは、だいぶ直ってたな。とりあえずヘアメイクのスタッフは、ちゃんと仕事をしなかったんだろうか。仮にもブロードウェイのスターなのに場末のウェイトレスみたいな髪型だなあと思っていたら、後半は本当に場末のウェイトレスになってしまいましたよ。プライス・ダラス・ハワードは『ヴィレッジ』や『レディ・イン・ザ・ウォーター』に比べて、えらい脂肪が増量していて、そうすると全然普通の人だなあ。プラチナ・ブロンドは似合わない。

 CGを駆使したアクションは凄かったが、今回はちょっとスピードが速すぎて、何が起こっているのかよくわからないところも少々あった。特に序盤のニュー・ゴブリン戦は夜間、しかもビルとビルの狭い隙間で猛スピードの空中戦なんで、ほんとに何がどうなってるんだか。

 まあでも3作目だというのにマンネリ化とかパワーダウンとかいうことは全然なくて、おもしろかったです。

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