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何かいろいろと……

 私の家族は現在、結婚した妹Ⅰが横浜に、母が長野の実家に、そして父と私と妹Ⅱが関西で一緒に住んでいます。住んでるマンションが父の社宅なので、持ち回りで自治会役員を務めないといけません。で、我が家ではいつも家にいる私の役目、ということに当然のようになるわけです。何かなあ。

 先日、半年の任期が終わりました。3年ほど前に会計をやったんで、今回は会長でした。仕事自体はそれほど大変ではないし、空き巣とか車上荒らしとかの警察沙汰もなく、無事にやってこれたんですが、最後の引継ぎの際の書類作成が、しょうもないミスを連発して、ものすごく時間が掛かってしまいました。すでに脳の一部があっちの世界と繫がってしまっているので、創作とは関係のない事項を記憶しておくのが困難になっているのです。自治会の古い資料を整理しているうちに何をしようとしているのか忘れたりとか、日付の記入を間違えたりとか、何かいろいろとやばかったです。

 でも、とにかく無事終わりました。後から大きなミスが発見されたりなんてことは……あったらどないしょう。

 私は必要があると判断した時以外、自分の職業を人に言いません。社宅の奥さん方にも、訊かれた時だけ正直に、「家でパソコンを使った仕事をしています」と答えています。会長の任期中、奥さん方の一人に、「回覧のお知らせの文章が上手ですね」と言われました。的確でわかりやすい、のだそうです。

 一応、研究者の端くれ(つまり、レポートとかレジュメとか論文を大量に書かないといけない)だったこともありますし、エディター(という肩書きで、兼ライター、兼校正、兼使い走り)をやっていたこともありますし、現在は小説家ですが、これまでの人生で文章が巧いと言われたことがほとんどありません。学校でも小学5年の時に一度、作文が県のコンクールに出されたことがあるだけです。各クラスから1名ずつ選ばれるのですが、私が選ばれた理由は、「いつも同じ人ばかり選ばれるから、偶には違う人を」という消極的なものでした。うちの小学校では、なぜか1度もクラス替えがありませんでした(児童数が少ないからではない)。そうすると6年間ずっと同じ面子で過ごすわけで、作文なり絵画なりのコンクールに出される顔ぶれは自ずから固定してくるのです。

 その最初で最後だった作文コンクールも結局、入選止まりでしたしね。そういうわけで、先入観のない人から「自治会のお知らせ」という、ある意味非常に基本的な文章を誉めてもらって、ちょっと、いやかなり嬉しかったのでした。

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