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家に帰るまでが遠足です

 あんまりにも迂闊で粗忽なので、ばーかばーか豆腐に頭ぶつけて死んじまえ、と思うことがあります、自分に。

 自分の行為なんだから(たとえどれだけ間抜けていても)、いちいち落ち込むのも変じゃないか、とも思うのですが、考えてみると、脳があっちの世界と接続して地から足が離れてしまう状態に陥るようになったのは『グアルディア』執筆時以来です。つまり私は自分がかなり迂闊で粗忽であるのは慣れているし、いい加減諦めもついているのですが、ものすごく迂闊で粗忽であることには、まだ慣れていないのです。ということは、もう何作か書いたら耐性ができて、どれだけ間抜けたことをしでかしても、「はー、しょうがねえなあ」だけで済ませてしまえるようになるかもしれません。それはそれで問題か。

 佐藤亜紀先生の明治大学公開講義第四回に行ってきました。講義の内容については、カテゴリー「鑑賞記」で。いろんな人がブログで内容を紹介してはるとはいえ、一回は実際に講義を受けたかったのでした。ま、横浜に妹Ⅰがいるから宿の心配はしなくていいし。「総括」が聞けるかもしれない最終回に行こうかと目論んでいたんだけど、その時の自分の状態に自信がなくなってきたので今回行ってきましたよ。万全の準備をし(横浜から御茶ノ水までの時刻表も調べたし、会場の周辺地図もプリントアウトしたし)、前日は東京まで乗り過ごしてもうたけど妹宅に無事に着き、当日も時間までに会場に行けました。しかし、本当の落とし穴は講義の後に待っていた……

 大学の近所のイタリアンレストランでの忘年会に、私も参加させてもらいました。店員に追い立てられてそこを出た時点で、まだ八時過ぎだったので、「時間がある人はお茶でもしませんか」と提案してみたら、そのまま居酒屋で二次会になってしまう。なんでやねん。グラスを引っ繰り返すとか忘れ物をするとかの失態も、これといった失言もしでかさずに楽しく過ごし、気が付くともはや終電に間に合わない時間になっていたのでした。なんで時間を気にしないんだよ、大して飲んだわけでもないだろうが(一次会ではワインを四、五杯、二次会ではジャスミン茶しか飲んでない)、おまえはそれでも大人かー。この期に及んでも焦る以前に状況が把握できず、「え? え?」とか言ってるうちに、Gaucheさんが先生のお宅に泊めてもらったらどうですか、と言わはり、本当にそういうことになってしまう。……御面倒をお掛けしました。Gaucheさんにも感謝しています。

 一次会でも二次会でも佐藤先生とはテーブルが別。哲也氏と初めてお話をする。先生の創作講座を受けていた時期に一度お会いしているそうですが、全然思い出せません。すみません。ああそれから、お家で紹介していただいたぬいぐるみの熊のアロイシスにも、お世話になりましたと言いそびれました……。

 このブログに載せた『熱帯』と『イーリアス』の比較検証で不明だった点について哲也氏に直接質問し、答えをいただく。「あんなことをするのは仁木さんだけだよ」とのことですが、えーと、あれはテキスト同士の対比以上のことはほとんどやってないから、大した手間じゃなかったですよ。もっと詳しく比較検証できる技術と知識を持った人はいくらでもいるだろうと思ったから、全文は載せなかったのでした。テキスト同士の対比だけでも楽しいので、『熱帯』をより楽しみたい人は是非やってみてください。

 横浜の姪っ子は非常に人見知りで、前回会ってから二ヵ月しか経っていないのに、もうリセットされてしまっていて、傍に寄ってきてくれるまで三十分以上掛かる。一晩帰らなかったら翌日にはまたリセットされてしまっていましたよ。

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