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ハウルの動く城

 姪(5歳)と一緒にTVで鑑賞。

 劇場で観た時は今ひとつだった。プロットの破綻にばかり気を取られていたためである。今回、宮崎アニメにとってプロットとは、絵と動きを見せるための方便でしかないことを改めて認識する。プロットではなく「絵・動き・音」に反応する5歳児と一緒に鑑賞したお蔭かもしれない。
 普段は夜8時半に就寝する子が、お泊りで興奮していたとはいえ、9時から2時間半、集中を途切れさすことなく観続けてたからなあ(CMの間は、私が貸したパンフレットを眺めていた)。もっとも、「『ポニョ』のほうがおもしろい」とのことだったが。
 ちなみに2、3ヶ月前に『ゲド』が放映された時は、始まって5分と経たないうちに「もういい」と言いましたよ(というわけで、私もそこから先は観ていない)。

 とにかく細部の作り込みが凄まじく素晴らしい。そこんとこが『ポニョ』では物足りなかったんだよな。行き当たりばったりの展開も、その場その場の「絵と動き」を見せるための役割は、充分に果たしている。いろいろなものがあっさりと片付いてしまう結末は、宮崎監督の「さあ、充分楽しんだからもう終わりにしよう」という声が聞こえてくるかのようだった。ほんと、充分堪能させてもらいました。一度目の鑑賞でそれができなかった私は、鑑賞者としてはまだまだ修養が足らん。

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