« 佐藤亜紀明治大学特別講義Ⅲ-2 | トップページ | キルケー・ウイルス »

デイウォッチ

 原作は『ナイトウォッチ』しか読んでないんだが、エピソードはそっちから主に採ってるようだな。
 やろうとしてること、言わんとしてることは解んねんけど、もう少し簡潔に表現できないものか。「すごくてかっこいい表現」をひたすら追求した結果、悪い意味でアホっぽくなってしまう、というのはワイヤーアクションとCGを多用した近年の中国映画に通じるものがある。もっとも『デイ・ウォッチ』の場合は、「いい意味でのアホっぽさ」へと向いている部分もある。ところどころ微妙だが。悪い意味でのアホっぽさへ完全に振り切れているのが中国映画。

 この差は、己を顧みることができるかどうか、に掛かっているだろう。『デイ・ウォッチ』のスタッフは、アホなことをやってるという自覚が、多少なりともある。
 それにしても何につけてもゴテゴテしく、そして全般に大味なのは、ソ連時代というよりロマノフ朝時代から変わってないんだなあ。そこにアジアン・テイストが加わっているのは、監督が中央アジアの人だからなのか。

 前作の成功のお蔭か、役者たちが全般に垢抜けていた。特にヒロイン役の女優がきれいになってたんで驚いた。イゴール役の少年は、前作と同じだね。2年しか経ってないのに、白人の子供って成長が早いなあ。
 それにしても雪が降ってるのに屋内ではタンクトップと短パンで過ごしたり、おねーさんたちがミニスカートにハイヒールで雪道を闊歩したりしてたんだが、モスクワではあれが普通なんだろうか。

 DVDの特典映像では、「中身が男になった」女を演じた女優のインタビューがおもしろかったけど、ほかに「城壁を突き破る騎兵」のシーンを撮るために、箱を積んだ壁を突き破る訓練をされた馬の話が、なんとなくツボでした。

|

« 佐藤亜紀明治大学特別講義Ⅲ-2 | トップページ | キルケー・ウイルス »

鑑賞記2008」カテゴリの記事