菌類のふしぎ展
今年最初の鑑賞記。上野の国立科学博物館にて。
評判どおり、ぬるい展示。『もやしもん』のコラボ企画なわけだけど、私は未読である。今後も読むことはない。一度パラ見したら、むいむいが出てきたからである。あかんねん、むいむいあかんねん怖いねん。
展示物(標本や模型、図版)に交じって、作者直筆の落書きや菌のキャラクターのパネルやフィギュア(っていうのか、ヒト形じゃなくても)がいっぱい。それに喜ぶファンもいっぱい。展示物と客寄せを照らし合わせて喜んでる人たちならいいんだけどね、展示そっちのけで落書きやフィギュアの写真を撮りまくる人たちも(主に判りやすい見た目の男性)。前に陣取って撮り続けるので、かなり迷惑である。
そして、フィギュアはたいてい一個だけではなく数個以上まとめて並べられ、接着剤で固定されてるわけだが、ところどころ、接着剤の跡だけ残っていたりする。盗ったの? 誰か盗ったの?
展示物について。標本に、どこで採取されたか記されてない。駄目。国内の標本が中心のようだが、海外の物も少数あるようだ。そしてその辺りの説明もない。とにかく全般に解説が少なすぎる。毒茸や植物に疫病をもたらす菌類についての展示はあったが、どちらも半端。黒黴の毒素や真菌症についてはまったく触れられていない。まあ、真菌症の病態の展示なんかしたら、一気に衛生博覧会(または皮膚科の待合室)になっちゃうけどさ。
展覧会自体は駄目だったが、展示を見ていると菌類や共生についての知識が芋づる式にいろいろ思い出されてきたんで、それなりに楽しかったけどね。メキシコの珍味、黒穂病のトウモロココシ(ウィトラコーチェ)とその缶詰も見れたしね。
去年はDVDはそれなりに本数を観たが、展覧会はそこそこ、劇場での映画鑑賞はかなり少なかった。コンサートは一回も行ってないし(一昨年、チケットを家に忘れて鑑賞できなかったショックが未だに尾を引いているのである。しかし情けない理由だな)。
今年は、いろんなものをたくさん鑑賞したいです。でもその前に、早く人間になりたい。
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