« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

先日打ち合わせがありまして

『グアルディア』『ラ・イストリア』と続いてきたシリーズの名前が、「HISTORIA」でいくことにとりあえず決まりました。読みは「ヒストリア」です。

 ということを決める打ち合わせではなかったわけで、シリーズ3作目の『ミカイールの階梯』が無事刊行の運びと相成りました。シリーズといっても「文明崩壊後の世界」という設定が共通しているだけで、27世紀の中南米(主に南米北部)が舞台の『グアルディア』、23世紀のメキシコが舞台の『ラ・イストリア』に対して、25世紀の中央アジアが舞台ですから、前2作と間接的な繋がりはあっても直接的な繋がりは皆無です。

 早川書房さんの都合で、わりと近いうちにお目に掛かれそうです。前作を読んでいる方も読んでいない方も、よろしくお願いいたします。

|

訃報

 亡くなられた伊藤計劃氏とは、一度しかお会いしたことがない。昨春、佐藤亜紀先生の吉川英治新人賞の受賞式でのことである。

 その後、お会いする機会はいくらでもあるだろうと思っていた。実際、内輪の集まりでお会いする機会は二度ほどあった。しかしそのたびに、当日になって伊藤氏は体調不良で欠席された。
 亡くなられたまさにその日も、症状が相当重いという話を聞いた。だが、ぴんと来なかった。私が一度だけお会いした時、伊藤氏は非常にお元気そうだったからである。何しろ授賞式の三次会まで参加されて、終電を逃してタクシーに乗り込む時まで元気いっぱいだったのだ。

 二次会で伊藤氏とお話をして印象的だったのが、氏の「小説家になれてとにかく嬉しかったのは、自分が読んでる本の作者に実際に会えるようになったことだ」という言葉だった。本当に嬉しそうで、今から思えば、あの時は体調もよかったのだろうけれど、それ以上に気分が高揚していはって、あんなにお元気そうだったのだろう。

 そんなわけで、私にとっては伊藤計劃氏はこれからもずっと、「小説家になれてよかった」と仰った元気な姿のままなのだろう、と思う。

|

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »