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5月2日SFセミナー

 5月2日(土)SFセミナー、合宿企画(夜の部)に出ます。

23:00~24:15 バラード追悼と読書会

 出演(予定):増田まもる 永田弘太郎 仁木稔 夜明ちかし 岡和田晃 (ほか)

24:30~25:45 仁木稔と「HISTORIA」シリーズを語る

 私のほかに岡和田晃氏と伊東総氏が参加してくださいます。

 今から家族と屋久島へ行ってきます。帰ってくるのは5月1日ですが、パネルの準備はもう万端ですよ。いや、ほんまほんま。新刊『ミカイールの階梯』(5月25日刊)の作業も(ほぼ)終わりましたし。では。

SFセミナーホームページ http://www.sfseminar.org/

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SFセミナー2009

『ミカイールの階梯』刊行作業のスケジュールが順調に切羽詰まってきておりますが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか?

 来る5月2日(土)のSFセミナー2009の夜の部(合宿企画)のパネル二つに、パネリストとして参加させていただくことになりました。どちらも評論家・翻訳家の岡和田晃氏による企画です。

・「Speculative Japan」読書会

 課題図書: J・G・バラード『楽園への疾走』(創元SF文庫)

 バラードは、何しろ出会いがクローネンバーグの『クラッシュ』だったものですから第一印象が悪くて、その後長編と短編集を一冊ずつ読んでみたけど、どうもあんまり……で、それきりでした。
 今回、岡和田氏に「『楽園への疾走』なら、きっと気に入るから」と説得されて読んでみました。はい、確かに非常におもしろかったです。というわけで、錚々たる面々に交じって、何か喋る予定です。

 もう一つは、

・仁木稔と「HISTORIA」シリーズを語る

『グアルディア』『ラ・イストリア』と続いてきたシリーズが、近刊『ミカイールの階梯』でさらなる大風呂敷を広げるのを記念して……というか、半引き籠もり状態の仁木を気遣って、岡和田氏が立ててくれた企画です。
 仁木本人は「来てくれはる人はおるんやろか」と、大いに危惧しております。どうか皆様、SFセミナーに参加したついでに、奮って御来場ください。

 5月2日(土)、全電通労働会館ホール(御茶ノ水)にて。時間帯は未定なので、決まりましたら改めて告知いたします。

 HISTORIAシリーズについて

 岡和田氏のブログ: Flying to Wake Island (岡和田氏は昼間の本会企画「若手SF評論家パネル」にも参加されます)

 SFセミナーのホームページ (本会企画、参加要項など)

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新刊予告

 早川書房のホームページに予告が載ったので、ここでも告知することにします。

 5月25日、『ミカイールの階梯』が刊行されます。Jコレクションからです。「『グアルディア』を超える未来叙事詩」とか紹介していただいてますが、確かに枚数は『グアルディア』(400字詰め換算1000枚台)を超えて1200枚台です。なので、上下巻になりました。

 丸二年ぶりの新刊になります。『ミカイールの階梯』に取り掛かったのは『グアルディア』刊行後からなので、五年越しになってしまいました。
 途中二作(ノベライズと『ラ・イストリア』)を挟んだとはいえ、ここまで時間が掛かってしまったのは、一つには環境がちょっと執筆に集中しづらいものになっていたことにあります。これは昨夏以来、時々ウィークリーマンションに退避することで解決しました。この解決法をもっと早くに思い付いていれば、半年は早く脱稿できただろうと思います。

 半年早かったとしても、時間が掛かったことには変わりないですね。結局のところ、最大の原因はテーマや技法など、自分の実力を超えたものを書こうとしたところにあります。(その時点での)実力を超えたものを書こうとするのは毎回のことですが、今回はとりわけ荷が勝ちすぎたのでした。

 それでも、散々てこずった甲斐あって、どうにかこうにか目指した地点まで達することができました。
 担当の方によると、「うまくなった」そうです。そこまでストレートな言い方だと、嬉しいと同時に何やら少々複雑な心境にもなりますが、そういうことだそうなので、皆様御期待くださいませ。

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ワルキューレ

「ワルキューレ」を英語では「ヴァークリー」「ヴァークレー」といった感じで発音するのを知り、ちょっと驚く。そっか、「ヴァルキリー」じゃないねんな。

 映画を観る(スクリーンでもDVDでも)のはすごく久し振りである。最後にDVDで観たのは偶々『砂漠の鬼将軍』(『砂漠の狐』の映画化)で、この失敗に終わった暗殺計画もラスト近くに置かれている。そこでのシュタウフェンベルク大佐を演じた役者は、背の高いブロンドのおっさんで、傷を受けた片目と片手が、実際のシュタウフェンベルクとは逆だった。シュタウフェンベルクという名前も出なかったし、やはり「ドイツの英雄」をスクリーンに登場させるのは難しかったのだろうか。

『ワルキューレ』パンフレットに掲載の写真で見る限り、本物のシュタウフェンベクル大佐はブルネットで背もあんまり高そうでなく、顔立ちも結構トム・クルーズに似ている。でもやっぱりトム・クルーズはトム・クルーズにしか見えないのであった。
 それでも周囲を固めている役者がとにかく重厚なのと、トム・クルーズをあまり目立たせない演出のために、「何をやってもトム・クルーズ」オーラは、この作品ではあまり邪魔にならない。トム・クルーズ以外の役者だったら、傑作と呼ぶに値する出来になってたかもしらんけどね。まあでも私は、いろいろとチャレンジャーなトム・クルーズは嫌いではない。

 とにかくトム・クルーズ以外のキャストが重厚なのである。主だったところでも、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソン、テレンス・スタンプ。
 ケネス・ブラナーは最後に観たのはハリポタ2であったが、あの時の軽薄さ(役作りだけど)に比べて、今回はまたえらく重量感があったんで、最後までケネス・ブラナーだと気づかなかった。
 ビル・ナイのオルブリヒト将軍は、史実はどうだか知らないけど、作中ではよくこんな地位まで昇進できたな、というくらい神経の細い老人で、演じるのは随分楽しかっただろうと思う。

 そのほか英米以外からのキャストだと、第二次大戦のドイツものでようけ見る顔が揃ってました。カリス・ファン・ハウテン(『ブラック・ブック』)、トマス・クレッチマン(『戦場のピアニスト』『ヒトラー 最期の12日間』『マイ・ファーザー』もこの括りに入るよな)。
 クリスチャン・ベルケルなんて、『最期の12日間』『ブラック・ブック』と三作とも「禿のドイツ軍人」(しかも出番はあまり多くない)だ。キャラは被ってないけど。『最期の12日間』の時が一番よかったな。

 私は「ワルキューレ」というアレなセンスの名称は、暗殺計画のものだと思っていたのだが、そうではなくて、国内予備軍の「ドイツ国内で反乱が起きた場合、それを鎮圧するためのプログラム」の名称でした。そのプログラムを利用した暗殺計画だから、「ワルキューレ作戦」なわけね。センスに問題があるのは、レジスタンスの人たちではなかったという。

 ブライアン・シンガー監督作は、『X-メン2』以外は全部観てるはずだが、第一作の『パブリック・アクセス』(93年、サンダンス映画祭審査員グランプリ受賞)が一番おもしろかったなあ。傑作とは言わんが佳作だ。第一作でこれだけ撮れるんだったら……という期待感も加わった評価だけど。ウォシャウスキー兄弟もデビュー作(『バウンド』)はマトリックスよりずっとおもしろかったから、そういうものなのかもしらんけど。

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