バッファロー・ソルジャーズ
ベルリンの壁崩壊間近の西ドイツ。駐留米軍が暇を持て余して腐敗の限りを尽くしている映画。
実話に基づいているらしい。補給部隊だから物資の横流しが容易というのが、腐敗に拍車を掛けている。見事な腐敗ぶりです。
自動車窃盗罪で半年の服役か三年の兵役、の二択で後者を選んだというが、つまり三年足らずで備品どころか兵器の横流し、ヘロインの精製にまで手を染めるようになったわけか。
ホアキン・フェニックスは軽快な役だと少々重すぎてしまうのだが、今回は悪知恵ばかり回って後先考えない兄ちゃんを軽快に演じていた。
エド・ハリスは気弱で無能で女房の尻に引かれている補給部隊隊長。気弱なエド・ハリスも無能なエド・ハリスも初めて観た。ちゃんと気弱で無能に見えるなあ。草地で三角座りしてるのが憐れを誘ってちょっと可愛い。
2001年公開だから、『Xメン』(1作目)から1年しか経ってないんだよな。アンナ・パキン、ローグ役の時はまだ美少女の面影をわずかなりとも留めてたのに、なんだこの劣化は。すきっ歯になってるし、顔も四角くなってる。
『バルジ大作戦』で戦車がいっぱい破壊されるのを観たばかりだったので、89年の戦車がガソリンスタンド爆発の只中にいても乗員ともども傷一つ付かないのには感動すら覚えました。
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