« 参考文献録 | トップページ | 参考文献録 »

参考文献録

『イスラム教史』 世界宗教史叢書5 嶋田襄平 山川出版社 1978 (「イスラム思想」「シーア派」)
 11世紀頃までのイスラム思想(政治・宗教)が4分の3以上を占める。そのうち8世紀以前の、シーア派とアッバース朝革命に関係ある部分から「シーア派」、それ以外から「イスラム思想」としてノートを作る。シーア派とは明確に無関係な思想でも、とりあえずアッバース朝革命に繋がるのんは「シーア派」に入れておく。こういう線引きは厄介だが、分類せんことには収拾がつかないしな。

 8世紀の情勢に関する情報が非常に豊富なのでありがたい。依拠する史料の提示はほとんどないが、まあ概説書だからね。
 今回、私が必要としているのは、「史実」よりもむしろ、「どんなことが語られ、伝えられ、記されてきたのか」ということだ。だから典拠の信憑性は問わないんだけど、そうした「物語」がどういった背景で成立したのかは知りたいから、どういった性質の史料なのかは、最低限でいいから情報が欲しい。

 アラビア文字は、同じ形の字に点を付けて、その位置(上下)や数で区別するんだけど、その点(読み分け点)ができたのは早くとも7世紀末、というのにはちょっとびっくりした。読み分け点がないと、fとq、rとzみたいに2つの字の区別がつかないくらいならまだしも、場合によってはb、t、th、n、yの5つの字の区別がつかなくなるから、文の意味がまったく違ってしまうこともあるわけだ。

 ところで文中、「セクト」とか「自己批判」といった語が出てくるのは、執筆された時代を反映してるのだろうか(1924年生まれの人だが)。

『イランを知るための65章』 岡田恵美子/北原圭一/鈴木珠里・編著 明石書店 2004 (「ペルシア」「イスラム思想」)
 意外にマニアックな情報が載っていて重宝する『○○○を知るための○章』のシリーズ(「使える」情報がない場合もあるが)。一応全部目を通したが、ノートを取ったのは以下の4つの章のみ。

 10章「ダレイオスのことばとシャープールのことば」(吉枝聡子)、30章「古代イランの元祖魔術師?」(岡田明憲)、32章「イヌ派かネコ派か?」(上岡弘二)は「ペルシア」に分類。
 ササン朝以前のペルシア史もゾロアスター教もマニ教も、全部まとめて「ペルシア」に放り込んでおく。
 28章「神に対する愛」(竹下政孝)は「イスラム思想」へ。

|

« 参考文献録 | トップページ | 参考文献録 »

参考文献録」カテゴリの記事