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参考文献録

『オアシス国家とキャラヴァン交易』 荒川正晴 山川出版社 2003 (「東西交渉」)
 世界史リブレット
 ソグド人の交易活動についての論考は、これまで読んだ中で一番まとまってるかな。ソグド人の活動全体とか文化についてまではカバーしてないけど。

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『中央ユーラシア古代衣服の研究――立体構成の起源について』 加藤定子 源流社 2002 (「中央アジア地誌・紀行」)
 紀元前10~紀元後10世紀までの遺物(出土した衣服、および工芸・芸術品に見られる服飾)を、上衣や下衣を復元したりもして研究している。巻末略歴には「家政学部卒業」とある。
 羊などの皮革を衣服用に裁断する際、首の部分の皮は硬いし皺があって使いにくいので切り落とす。すると自然に襟ぐりの部分が形成されることになる。また、動物の肩の部分を衣服の肩とし、動物の前脚の部分を切り落として袖ぐりにすると、前脚の付け根の緩みの部分は人間の脇にあたることになる、といった実際に製作してみたからこその見解は非常に興味深かった。

 また、死者の衣服は布帛製の場合、縫製せずに包んだり被せたりしているだけの場合もあり、つまり屍衣ということらしい。単に縫い合わせてないってだけじゃなく、形とかも生前に着るものとは違う場合もあるかもしらんなと感心する。それにしても学生の時、こういう本が出てたら、さぞ活用できただろうなあ。
「中央ユーラシアの武装」に一章を割いているのもありがたい。

 ソ連・ロシアの研究を主な資料としており、掲載されている壁画の模写もロシア人研究者が描いたもののようだ。損傷した壁画とその模写を並べたセットが何組かあるんだが、模写のほうが明らかに実物よりも人物の眼を細く吊り上げて描いてあるのが微妙。

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