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参考文献録

『唐の行政機構と官僚』 礪波護 中公文庫 1998 (「唐代」)
 1968~79年に発表された六篇の論考をまとめたもの。三部構成で、Ⅰに概説的な二編、Ⅱに個別のテーマを論じた三篇、Ⅲに総括的な一篇、という構成で、はしがきによると「Ⅰの二編のあと、Ⅱの三篇を飛ばし読みし、Ⅲの総括を読んだ上で、改めてⅡに立ち返っていただいては、いかがであろうか」とあるんだが、いや、せやったら最初っからⅠ、Ⅲ、Ⅱの順番にしたらよかったんとちゃうん?

 唐の行政機構については、ごく基本的なとこだけ押さえておけばいいので、ⅠとⅢからノートを取る。

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『インドの不思議』 ブズルク・イブン・シャフリヤール 藤本勝次/福原信義・訳注 関西大学出版・広報部 1978 (「東西交渉」)
 10世紀後半に書かれたと推測される。著者はペルシャ湾岸のクジスターン(フーゼスターン)出身でペルシア系の船主ということ以外は不詳。この「船主」というのは、船長として自ら船に乗り込む者と、自分は海に出ずに人を雇って船を任せる者の2タイプがあり、著者がどっちなのかは不明。しかし本書に収められた135のエピソードはすべて他人から聞いた話であり、しかもそのほとんどが荒唐無稽のものであるから、後者のタイプの可能性が高い。

 女人国とか巨大な鳥とか、荒唐無稽な話ばかりなので、史料的価値は低いとされている。しかし当時のムスリムの商人や船乗りたちの間で、こうした話がまことしやかに語られていたという貴重な記録ではある。
 というわけで、おもしろかったエピソードを片っ端からメモする。作品にどの程度反映されるかは不明。

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『イスラーム商業史の研究』 佐藤圭四郎 同朋舎 1981 (「東西交渉」「香料・香辛料」「前近代科学・錬金術」)
 本文約430頁のうち、4分の3ほどが「内編」として「イスラーム商業史の研究」、残り4分の1が「外編」として「東西交渉史の研究」(中国サイドから)。どちらも半分以上が11世紀以降のことなんで、参考になる部分は少ない。

 内編第二章「ムスリム商人の企業形態」は「東西交渉」、第七章「ファーティマ朝時代における香料史料について」は「香料・香辛料」、外編第一章「北魏時代における東西交渉」は「前近代科学・錬金術」としてノートを取る。

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