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参考文献録

『事物の声 絵画の詩――アラブ・ペルシア文学とイスラム美術』 杉田英明 平凡社 1993 (「イスラム文化」)
 アラブ・ペルシア文学の中で、美術工芸品がどのように言及されてきたかをテーマとした本。取り上げられているのはアストロラーベ、コンパス、浴場の壁画、酒杯の絵柄、絨毯、噴水の6つ。

 読んでいて、本当に好きでやってる研究なんだなあというのが伝わってくる。いろいろと羨ましい。内容自体もおもしろかったが、私のような初級者(初心者ではないと思いたい……)にとって、イスラム美術といえば真っ先に思い浮かべる細密画や建築物が取り上げられてなかったのが残念。
 著者にとっては今さら取り上げる価値もなかったんだろうけど、「はしがき」にあるように、イスラム美術に言及したイスラム文学についての研究そのものがこれまで存在しなかったというなら、なおさら基本中の基本である細密画や建築物についても取り上げてほしかったなあ。

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