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参考文献録

「ペルシア語文化圏におけるスーフィー文献著述言語の変遷とその意義」 矢島洋 (『ペルシア語が結んだ世界――もうひとつのユーラシア史』 北海道大学出版会 2009) (「イスラム思想」)
 ネットで存在を知った本なのだが、情報はごくごく簡単な内容紹介と各章タイトルだけである。

 第1章「ペルシア語詩人伝の系譜」、第3章「イスラーム法とペルシア語」、第5章「18世紀クリミアのオスマン語史書『諸情報の要諦』における歴史叙述」といったタイトルから、ペルシア語といってもイスラム化以降、それも近世中心というのは判ったが、ひょっとしたら序章の「ものを書くことから見たペルシア語文化圏」に、サーサーン朝時代の国際語としての中世ペルシア語についてとか、アラビア語へのペルシア語の影響とか、ペルシア語筆記のパフラヴィー文字からアラビア文字への転換についてとか、ソグディアナに於けるソグド語からペルシア語への転換についてとか言及しててくんないかなあと期待したんだが、全然そんなことはありませんでしたね。

 主にペルシア語スーフィー詩(スーフィズムの詩)についてノートを取る。スーフィー詩は恋人への愛を神への愛の隠喩とするので、一見してただの恋愛詩と変わらない。この手法はスーフィーではない詩人にも好まれ、ハーフィズもその一人である。
 中にはユダヤ人がヘブライ文字で書いたペルシア語スーフィー詩というのんもあるそうだ。具体的な説明はなかったんだが、ある意味カオスだな。

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