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参考文献録

「初期イスラーム時代のメルヴ」 佐藤明美 (『イスラム世界』43 1994) (「中央アジア中世」)
 メルヴは現トルクメン共和国のマリイに当たる。メルヴは「マルウ」とも呼ばれたので、マルウ→マリイとなったと思われる。本稿は、中世の東方イスラーム世界で最も重要な都市だったメルヴについて、7世紀半ば~10世紀までを論じる。
 この時代のメルヴを扱った、おそらく唯一の日本語文献。かなり使える。

『サラディンとサラセン軍――十字軍の好敵手』 デヴィッド・ニコル 市川定春・訳 新紀元社 2000(1986)
Saladin and the Saracens
 8世紀以前のイスラムの軍事関係の文献があまりに少ないので、11~13世紀でも「ないよりはマシ」かもと読んでみる。
 情報量が少ない(本文50頁弱、図版多し)のは仕方ないにしても、多数に分裂したイスラム諸国の装備や部隊編成についての記述以上のものはない。戦術についての言及はごくわずか、戦略については皆無。ナフサ(焼夷兵器)がどのように使われたのかについても、一切言及なし。
 十字軍時代のイスラム軍について知りたくて読む人も、大した情報は得られないだろう。「ないよりはマシ」じゃなくて、「なくてもいい」。

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