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参考文献録

『イスラムの戦争――アラブ帝国からコンスタンティノープルの陥落まで 世界の戦争3』 牟田口義郎・編 講談社 1985
「イスラム帝国の出現」牟田口義郎、「ムハンマドの戦争」後藤晃、「コルドバの栄光、アルハンブラの落日」花田宇秋、「歴史紀行、アラブの古戦場を訪ねて」佐藤次高、「反十字軍の英雄たち」牟田口義郎、「草原の英雄、ティムール」加藤和秀、「史上最強、オスマン帝国」鈴木董

 読んだのは、とりあえず初期イスラームを扱った「イスラム帝国の出現」、「ムハンマドの戦争」、「コルドバの栄光、アルハンブラの落日」。
 前の二編は内容が被ってて、どういう編集方針だったのか謎である。しかもどちらもタバリーの『預言者と諸王の歴史』(10世紀)を中心としたアラブ側の史料にある記事を、まったく史料批判を行わずに読み物風にまとめただけのもの(特に牟田口氏の文章は講談調?で読みづらい)。
 いや、「だけ」って言っても、執筆当時は『預言者と諸王の歴史』は英訳の刊行も始まってなかったはずなので(刊行開始は1985年だそうである)、アラビア語原典で読むしかなかったんだろうけどさ。

 しかしその割には、タバリーが記しているという投石機(アラビア語で「マンジャニーク」というそうだ)には一切言及していないし(イスラム軍の投石機については、中国側の史料にも見える)。知りたかったのは、この投石機についてなんだけどな。とにかく何もかも半端な本。

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