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参考文献録

『イスラーム全史』 余部福三 勁草書房 1991 (「イスラム通史7、8世紀」)
 序によると、高校の世界史より一つ上のレベル程度のイスラム史概説書を、というつもりで書かれたのだそうである。ちなみに著者の前歴は高校の先生。
 確かに、教科書的といえなくもない記述である。少ない紙幅に、ほとんど羅列的に事項を押し込んでるとことか。「高校教科書以上」を目指したからなのか、高校教科書にはつきものの図版も年表その他の表も脚注もない(地図は巻末に数点)。

 本文わずか300頁強に、紀元前から始めて現代(1980年代)までを網羅している。アッバース朝末期あたりまでしか読まなかったが、それでも全体の三分の二である(近現代史が駆け足なのも教科書的か?)。
 註も参考文献もないし、体裁としては概説書なんだが、中身は概説書レベルじゃないよ。記述が簡潔なのはいいことだが、簡潔すぎて、高校世界史レベルのイスラム史をきちんと把握してる人でも、いきなりこれを読んでも振り落とされるのがオチだ。

 アッバース朝初期に於けるホラーサン軍についての解説がかなり詳しいので、この著者のアッバース朝初期についての論文数本をまとめる前の予行としてノートを取る。

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