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シャーロック・ホームズ

 ガイ・リッチー監督の。

 容姿はともかく、人格破綻者ぶりは原作どおりではないかと思う。さすがにコカイン常用の設定は、ワトソン博士所有の「医薬品」をくすねていることになってたが。ただの間抜けではなく、ほんのちょっと抜けてるところはあるものの概ねかっこいいワトソン像もよい。
 以下、ネタばれ注意。

 超常的な事件と見せかけて実は合理的(科学的)な仕掛けが、というプロットは、原作にも幾つかある。ざっと思い出せるものだけでも、バスカヴィル、まだらの紐、黄色い顔、それに「這う人」なんていう怪作もあった。
 合理的(科学的)といっても、まだらの紐の「インドの毒蛇」は架空のものだったりするし、この映画版に登場した薬物・毒物が(青酸カリ以外は)空想的というか制作者に都合のいい設定なのは、たぶん原作へのオマージュだろう。電気で遠隔操作する装置は、スチームパンク的だが。

 それにしても、「超常的な事件と見せかけて実は合理的(科学的)な仕掛けが」、というプロットは、コナン・ドイルが超常現象ネタに引っかかりやすい人だったという事実を皮肉っているような気もするんだけど、きっと気のせいだろう。

続編「シャドウゲーム」感想

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