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SF乱学講座2010年11月

 こういうことをやらせていただきます。事前申し込みなしに参加できる公開講座ですので、おもしろそうだなと思った方は、是非御来場ください。
 なお、タイトルと内容紹介は岡和田氏が書いてくれました。

タイトル:「仁木稔と語る、歴史を動かした驚異の(擬似)科学」

講師  :仁木稔氏 (SF作家)
      岡和田晃氏 (RPGライター、SF評論家、翻訳家)

開催日時:2010年11月7日 日曜日 午後6時15分~8時15分
参加費 :千円
会場  :高井戸地域区民センター3F

内容紹介
 『グアルディア』(2004)、『ラ・イストリア』(2007)、そして『ミカイールの階梯』(
2009)……。
 SF作家・仁木稔によって連綿と書き継がれてきた未来史シリーズ「HISTORIA」を、あなたはご存知だろうか?

 既存の英雄像を覆す斬新なキャラクター造形、ガルシア=マルケス『百年の孤独』などのラテン・アメリカ文学やミハイル・ブルガーコフ『犬の心臓』などのロシア文学の達成を踏まえた、世界文学にも繋がる広大なスケール。
 そして、洋の東西を問わず徹底的な史料調査を基盤とした奥深い世界観と、音楽・舞踊とも連動する躍動的なテクスト。

 SFファンのみならず、広く読書家の知的好奇心を刺激するこの「HISTORIA」シリーズには、実のところ共通する重要なモチーフが存在している。
 それはすばり、「科学」と政治の関係性への批評意識だ。

 あなたは「科学」を、文化や政治の影響を受けない(少なくとも受けにくい)普遍的で中立的なものだと早合点していないか?
 だが歴史を振り返ると、「科学」も政治や文化の強い影響下にあることがわかる。そして現在からすると擬似科学として一笑に付されてしまいそうな科学理論であっても、同時代の政治的現実を動かし、ひいては私たちの暮らす現代社会へ強い影響を及ぼしたものが、多々存在しているのだ。

 そこで今回の講座では……。

 ・デビュー作『グアルディア』で取り扱った、キリスト教にまつわる遺伝学、「創造論」。
 ・「HISTORIA」シリーズの第2作『ラ・イストリア』に登場した混血の優生学である、ホセ・バスコンセロスの「宇宙的人種」。
 ・最新作『ミカイールの階梯』での重要設定として採用された、よくも悪くも独自の発達を遂げたロシア・ソ連の進化論(ルイセンコ、ボグダーノフなど)。

 以上3点を中心に、ともすると歴史の闇に消えたと思われながらも、「近代」の世界史における動因となってきた(擬似)科学理論を紹介しつつ、それらがどのような問題意識をもって小説に取り入れられてきたのかを語り尽くす。
 そして可能ならば、SFの、そして世界の未来についての考察にまで射程を広げていきたい。
   (聞き手はSF評論家の岡和田晃)

SF乱学講座ホームページ

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