バロン
テリー・ギリアム監督作。
バロン(男爵)は要するにミュンヒハウゼン男爵で、脚本はオリジナルだが、細かい要素やエピソードの多くは「ほらふき男爵の冒険」からそのまま採られており、その使い方に感心する。
18世紀の「理性の時代」に尾羽打ち枯らした老人として登場するミュンヒハウゼン男爵の、法螺と冒険の間を行き来する造形が素晴らしく、これが作品全体を支えている。しかし同時に、「どっかで見たような……」感が拭えなかったのであり、これは1988年公開のこの『バロン』が「どっかで見たような……」なのではなく、ギリアムの後の作品である『ブラザーズ・グリム』と『Dr.パルナサスの鏡』が、『バロン』の諸要素の反復を多く含んでいるわけなのだが。で、どちらも『バロン』ほどの勢いはない。
まあほかに気になったことといえば、女の子が素晴らしく可愛くて、ギリアムはこういう色素が薄いタイプの子が好きなんだろうか、とか思ったり。
ロビン・ウィリアムズはどっちかというと嫌いな役者(暑苦しいから)なんだが、本作での首が取り外せる月面の王さま役は下品な感じでよろしい。
| 固定リンク
「鑑賞記2011」カテゴリの記事
- パラダイス・モーテル(2011.12.20)
- 鬼が来た(2011.12.20)
- 大いなる幻影(2011.12.13)
- オール・ザット・ジャズ(2011.12.06)
- 英国王のスピーチ(2011.11.29)

