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失われた週末

 ビリー・ワイルダー監督作。
 売れない作家、というかかつて売れない作家だった無職でアル中の三十男が、金曜の午後から翌週の月曜の朝にかけて、かつて売れない作家だった無職でアル中の三十男振りを披露する話。
 
 ワイルダー作品としてはシリアス路線になるんだろうけど、主人公のどうしようもないグダグダを、余計な意味や感情を付与せずに描いている。このグダグダのリアルさは、40年代のハリウッド映画としては破格ではなかろうか。
 アル中患者収容病院の看護人が、出番は少ないが印象的。この看護人の台詞で知ったんだが、「ピンクの象」って、ドラッグ文化の産物じゃなかったんだな。40年代の時点ですでに「いっちゃってる時の幻覚」の代表とされてたということは、いったいいつから存在する事象なんだろう。

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