アイアンマン2
前作に比べればずいぶんおもしろかったけど、単体としてはどうかというと、まあ中の上くらい?
前作に比べ、構成や演出はだいぶ工夫がある。でもレギュラーの三人、スターク(ロバート・ダウニーJr)、ペッパー(グウィネス・パルトロウ)、ローズ大佐(ドン・チードルに交代してしまったが)に、どうにも魅力がない。
この三人のことはどうでもいいから、ミッキー・ロークとスカーレット・ヨハンソンの出番をもっと増やしてほしかった。二人とも、せっかく造り込んでるのにもったいない。
ロークは『レスラー』で造った筋肉を保っている上に、銀歯まで入れて凶悪そうな面構えとなっている。あの善良そうな円らな瞳(実際に善良かどうかは知らんが、小動物好きで寂しがり屋なのは確かである)は悪役には不利ではないかと思いきや、凶悪そうな他のパーツと相俟って、むしろ「純粋な狂気」を醸し出す。
とにかく、大して背景を描かれていないキャラクターを、これだけ奥行きがありそうに見せるのは、大したものである(そしてそれを活用しない制作者たちは無能である)。
ヨハンソンの格闘シーンは、ハリウッドが香港から移植して以来長年追求してきた「小柄な人物による格闘をかっこよく見せる技術」の粋だ。いや、本人もすごく頑張ってるけどね。あれだけで終わりなのがもったいない。
あと、サム・ロックウェルの小物ぶりも結構よかった。
あんなに簡単に「新元素」が作れてしまうあたりが、いかにもアミコミだなあ(もちろん悪い意味で)。あんなふうに設計図(というのか?)を隠していた意味が不明だ。
というわけで、三作目には別に期待しない。
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