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マイティ・ソー

 ケネス・ブラナーは、役者としては結構好きだが監督としては特に好きでも嫌いでもない。まあ、監督作は3、4本しか観たことないけど。役者としてはお馬鹿な役を嬉々として演じることも少なくないが、監督作品は格調高い「芸術的」なものが多かった(『フランケンシュタイン』だって、文芸作品として撮ってるしな)ブラナーが撮るアメコミ・ヒーローは、北欧神話の雷神トールである。いいんだけどさ、トールがソーでも。

 ティム・バートンとかブライアン・シンガーとかサム・ライミとかクリストファー・ノーランとかミシェル・ゴンドリーとかギジェルモ・デル・トロとか、アメコミ映画って意外に監督の個性が顕著に出やすいんだが、本作はよくも悪くも無個性であった。「ケネス・ブラナーらしさ」が判るほど監督作を観てるわけじゃないが。とにかく、特に欠点もないけど、これといった特徴もない。

 原作は知らないので、あくまで映画を観た限りでの所感だが、無味無臭になってもうてるのは、北欧の神々が品行方正すぎるせいであろう。オーディーン役がアンソニー・ホプキンスだなんて、どれだけずるくて悪いオヤジかといやがうえでも期待が高まろうというものなのに、なんだよこの凡庸なキャラは。こんな頭の悪いロキなんかロキじゃない、とか。トールもカップを割った以外は、やたらと礼儀正しい。

 ヒロインはナタリー・ポートマン。肩の力が抜けた自然な演技で、『ブラックスワン』でほんとに殻を破ることができたんだねえ。

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