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ハンティング・パーティ

 戦場リポーターのリチャード・ギアと戦場カメラマンのキューバ・グッティングJrの活躍から物語は始まる。一線で活躍していた彼らだったが、ボスニアの戦場で生中継中にリポーターが「キレて」しまい、以来、リポーターは転落に転落を重ねた挙句に消息不明、一方、カメラマンは栄達してスタジオで安寧な日々を送る。
 それから数年、ボスニアの平和式典の取材に赴いたカメラマンの前に、かつての相棒が忽然と姿を現す。そして、逃亡中の大物戦犯の居場所を突き止めたのでインタビューを試みるから付き合え、と持ちかける。

 リチャード・ギアの尾羽打ち枯らしぶりが大変素晴らしい。こういう役とか『シカゴ』の時みたいな役をもっとやってほしいものである。以下、ネタバレ注意。

 落ちぶれたリチャード・ギアの無軌道ぶりがボスニアの無秩序ぶりと相まってるし、グッティングJrとの掛け合いもいいんだが、戦争犯罪がほんの一握り(あるいはたった一人)の巨悪の責任で、そいつさえ片付ければたいがいのことは片付く、という考えには呆れるしかないし、破綻した行動の裏には実は悲劇が、という陳腐さもどうにかしてほしい。
 せめて、「ここから先は現代の神話」というナレーションで終わらせられなかったのか。あそこから先は蛇足以外の何ものでもない。字幕で「神話」となってたのが、原語でもmythだったのかは確認し損ねたが、もしそうならmythには「作り話」の意味もあるんだけどね(そこまで考えたわけじゃあるまい)。

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