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SFセミナー2014ほか

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 発売中の『SFマガジン』6月号で、『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』の特集ページを組んでいただいています。収録作のうち表題作と「はじまりと終わりの世界樹」「The Show Must Go On!」の『SFマガジン』掲載時のイラスト(橋賢亀氏)の再録に、牧眞司氏によるレビューなど、計4頁です。

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 それから、SFセミナーまで一週間を切りました。昼の部の企画、「『世界内戦』下、SFに何ができるか」に参加いたします。
 現在、樺山三英氏と岡和田晃氏に付いていけるよう、付け焼刃で理論武装中です。仁木がボロを出したら温い目で見守ってくださるよう、皆様、是非御来場ください。

「世界内戦」下、SFに何ができるか
 4月4日(日) SFセミナー2014 本会(昼の部) 13:00~14:00
 会場:発明会館ホール

*会場が例年と異なります。公式サイトで御確認ください。

SFセミナー2014公式サイト

 夜の部は特に予定はないので、あちこちの部屋を覗いて回っていると思います。
 

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本日発売

 新刊『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』、本日4月24日発売です。

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 カバーデザインは有馬トモユキ氏、イラストは與座巧氏、帯の推薦文は大森望氏と宮内悠介氏、巻末解説は岡和田晃氏に担当していただきました。豪華です。

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モンスター上司

 三人の「モンスター上司」が、ずいぶん豪華である。部下をいびる陰険な上司がケヴィン・スペイシー、セクハラ上司がジェニファー・アニストン、ヤク中の低能上司がコリン・ファレル。
 それぞれの上司に苦しめられるボンクラ三人組が、ついに堪りかねて殺人を計画する。  

 こういうボンクラ男たちの多くがそうであるように、この三人組も映画やドラマをよく観ているので、科学捜査の威力を恐れ、殺し屋を雇うことにする。しかし雇えたのはジェイミー・フォックス演じる「殺人コンサルト」だけで、その助言に従い、三人で互いに殺したい相手を交換することにする。

 悪くはなかったが、この手の「ボンクラ男ども」ものとしては、『ピザ・ボーイ』のほうがおもしろかったな。

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お知らせ二つ

其の一

 来月5月4日(日)と5日(月)、SFセミナー2014が開催されます。その本会(昼の部)の企画に出演することになりました。

企画タイトル

「世界内戦」下、SFに何ができるか

 進行は『「世界内戦」とわずかな希望』の岡和田晃氏。えーと、企画紹介によると『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』発売を記念して、とのことですが、ほかの方も出演なさいますので、興味深いパネルになるのではないかと。
 現在のところ、出演が決まっている方は『ゴースト・オブ・ユートピア』の樺山三英氏です(ほかの方も参加されるかもしれません)。
 
 時間は13:00~14:00です。ほかの企画もいろいろおもしろそうなので、皆様、ぜひ御来場ください。

SFセミナー2014公式サイト

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其のニ
 
 というわけで、その『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』、いよいよ来週4月24日(木)発売です。ハヤカワSFシリーズ〈Jコレクション〉の一冊になります。

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 収録作品は以下のとおり。

「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」
「はじまりと終わりの世界樹」
「The Show Must Go On!」
「The Show Must Go On, and…」
「…’STORY’ Never Ends!」

 連作としてのタイトルは〈ショウ・マスト・ゴー・オン〉ですが、本のタイトルとしては「わかりにくい」ということで『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』となりました。でも英語タイトルは、’The Show Must Go On’にしてもらえましたよ。

 デビュー以来書き続けてきたHISTORIAシリーズの世界を舞台にした連作です。『グアルディア』『ラ・イストリア』『ミカイールの階梯』のいずれもが文明崩壊後の遠未来を舞台にしているのに対し、今回の連作はすべて「崩壊前」が舞台です。
 なので、これまでとはまた趣の違うものとなっています。

 HISTORIAシリーズの個々の作品は独立していることが大原則で、それはこの連作集にも当てはまります(つまり早い話が、前の作品を読んでなくても大丈夫)。
 連作の各作品について言うと、『SFマガジン』掲載の「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」「はじまりと終わりの世界樹」「The Show Must Go On!」の三話はそれぞれ独立して読めますが、書き下ろしの「The Show Must Go On, and…」「…’STORY’ Never Ends!」はタイトルからお解りのように、「The Show Must Go On!」と話が直接繋がった続編です。

 独立した物語ではあるのですが、この連作はこれまで張ってきた伏線がいろいろと回収されていますので、シリーズ旧作を読んでくださった方々は、その角度からも楽しんでいただけるようになっています。
 
 この連作集の刊行は、昨夏予定だったのが諸般の事情により無期延期となっていました。多くの方々の御尽力・御助力によって、こうして一年と経たないうちに日の目を見ることができるようになりました。本当に幸せなことです。どれだけ感謝しても足りません。

 ところで、「諸般の事情」というのは一言で言うと「出版不況」でありまして、私の本は出せても出版不況自体は何も解決していないわけで、困ったことです。どないかならないものですかね。

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ホビット2

 冒頭、ブリー村のシーンで『ロード・オブ・ザ・リング』とまったく同じ場所、同じタイミング、同じ演技でピーター・ジャクソンがカメオ出演する。体型まで同じなのはファットスーツを着込んだからではなくリバウンドしたからだが、この男のことだから、わざわざこのカメオ出演のためだけに体型を戻した可能性も無きにしも非ず(一説によれば、というか『映画秘宝』情報によると、胃を切ってまで痩せたのも『キングコング』で戦闘機に乗り込むためだったという)。

 私が『ホビットの冒険』を読んだのは中学生の時で、すでに早川から出ている海外や国産のファンタジーを読むようになっていたので、この子供向けファンタジーはあまり印象に残っていない(冒頭部分とゴグリ=ゴラムとの謎かけ場面以外、ほとんど憶えていない)。『指輪物語』に至っては、高校時代に手を出したものの、当時ブームの異世界ファンタジーにすっかり毒されていたため、あのテンポと独特の訳についていけず、挫折した。再挑戦して読破したのは、映画第二作の後である。
 いや、『ロード・オブ・ザ・リング』一作目、あんまりおもしろいと思わなかったんだよね。原作読んだ上で改めて再鑑賞すると、むしろ一作目のややゆっくりしたテンポのほうが、尺が足りません、な二作目以降よりいいんだが。二作目以降はいろいろ切り詰めすぎだ。

 長大な原作を切り詰めざるを得なかった前三部作に対し、『ホビット』はいろいろと補完されている。単なる水増しではなく『指輪』と『シリマリル』からの補完なので、原作ファンを納得させるものらしい。
 上述のとおり私は中つ国には別段思い入れはないので、補完部分については、まあいいんじゃないんでしょうか、という程度なものだが、『ロード』第一作では、原作未読だった私の目にすらリヴ・タイラーの登場は取って付けたように映ったからな。

『ホビット1』の時は、イアン・マッケランやケイト・ブランシェットの老いが目についたが(ヒューゴ・ウィーヴィングはそれほどでもなく、クリストファー・リーにいたっては全然だったが)、今回はオーランド・ブルームに時の流れを感じるな。
 いや、老けたとかそういうんではなく(少々顔が四角くなったくらい)、演技力がね。『ロード』の時は薄っぺらかったからな。

 まあとにかく転がるように話が進み、3時間が長く感じない。ギジェルモ・デル・トロ版『ホビット』が観られなかったのは残念だが、前三部作からの繋がりを考えたら、やっぱりピーター・ジャクソンでよかったか。

『ホビット1』感想

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