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SFセミナー2014レポート

 私には妹が二人いて、一人はCGデザイナーのYokoで『グアルディア』(文庫版)、『ラ・イストリア』、『ミカイールの階梯』の地図を作成してくれたのは彼女です。名刺もデザインしてもらっているのですが(デザイン料は無料で)、先日名刺が切れたので新しいのを頼んだところ、新刊カバーに合わせてデザインもリニューアルしてくれました。

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 『ミーチャ』のカバー↓

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 5月4日のSFセミナーでお披露目し、初対面以外の方々にも(掲載メールアドレスを変更したのもあって)配って回り、その都度、デザインは妹によるもので『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』仕様であることを説明(自慢)させてもらいました。
 しかし唯一人、藤井太洋氏だけは一目見るなり、「お、表紙と同じですね」と気づかはりました。さすがです。

 で、もう一人の妹はネイリストです。毎回セミナーでは夜の部で楽なようにウエストゴムのスカートなど緩い格好をして化粧も薄いのですが、今回はステージに上がるので服や化粧に気合を入れるだけでなく、ネイルをしてもらいました(客席からは見えませんが、気合の問題です)。

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 同じく『ミーチャ・ベリャーエフ』仕様です。これも材料費のみでしてもらったので、代わりに本人のサロンをnails bb.紹介しておきますよ。横浜泉区近辺にお住まいの方は行ってあげてください。

 このように妹は二人とも視覚的表現力、つまり頭の中にある画像を直接、物理的に表現する能力があるのですが、三姉妹の中で私だけは頭の中に画像はあるのに直接表現できないのでした。文章を媒介にしないと表現できないのです。

 それはさておき、私の手はごついですね。写真では判りませんが、ごついだけじゃなくて、でかいです。下手すると成人男性よりでかい。
 今まで手のサイズを比べさせてもらった人たちの中で、私より大きかった女性は一人もいません。ほぼ同じサイズだったのは一人だけ。佐藤亜紀先生です。
 ただし佐藤先生の手は、私とは違ってごつくありません。しかも動きがとても優雅です。明治大学の講義では、毎回最前列に座って先生が喋りながら手をひらりひらりと動かすのに見入っていたものです。眼福でした(明らかに私は手フェチの気があります。だから自分のごつい手が気に食わない)。

 さて、SFセミナー昼の部のパネルですが、私も樺山三英氏も、司会の岡和田晃氏が事前打ち合わせにない質問をしてくるので動揺し、揃ってしどろもどろになってしまったのでした。
 夜の部、私は一コマ目の企画「SF・世界内戦・伊藤計劃・私」(昼の企画の続き)に出ることになっていた、というのを朝、プログラムを見て初めて知りました。すでにバッテリー切れを起こして脱力し、大したことは喋れなかった私とは対照的に、樺山さんは元気を取り戻し、かつ燃料(マッコリと梅酒)を大いに投入しながら大いに語り、岡和田君と激論を交わしていたのでおもしろかったです。言うまでもなく、岡和田君は燃料を補給するまでもなく元気いっぱいでした。

 実のところ昼の部・夜の部と私があまり喋らなかったのは、司会や疲労の問題よりむしろ、回転のよくない頭であることを考え続けていたからなのでした。
 それは、岡和田君による私の作品評に対する以前からの違和感についてです。
 無論、作品をどう読むかは読者の自由です。たとえひどい誤読であっても、それはその人自身の読解力の問題であって、私の問題ではありません。まあ、そのひどい誤読が広く公表されるようなことがあれば、私も一言物申すことはあるかもしれませんが。
 いずれにせよ、岡和田君の批評に対する違和感は極めて希薄で漠然としたものだったので、これまで深く考えてみたことはなかったのでした。

 しかしSFセミナー2014に際し、事前の段取りを経てその違和感は徐々に強まり、当日、昼の部の壇上、夜の部の企画部屋と違和感は増す一方だったので、ついに本気で考えないわけにはいかなくなったのでした。
 そういうわけで特に夜の企画の後半、手酌でマッコリを飲み続ける樺山さんを隣で眺めながら、回らない頭で懸命に考え続けていました。樺山さんにお酌をしようとかいう考えがまったく浮かばないくらい懸命に。

 やっと違和感の正体に思い当たり、それに対する異論に一応到達することができたのは、岡和田君が終了の挨拶を終えた、ちょうどその時でした。なので、それについては「岡和田晃氏への応答」として、後日ブロクに上げさせていただきます。

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