トランスフォーマー ロストエイジ
一作目は映画館で観て、おもしろかったけど満腹を通り越して胃もたれが、という感じであった。二年後の二作目公開時にもまだ胃もたれが続いていたので見送り、どうせDVDで観たっておもんないだろうと未見のままである。三作目は、もうどうでもよかった。
妹が、どうしても観たいというので一緒に観に行きました。前三部作はまったく観ていないのだが、『テッド』でマーク・ウォルバーグが気に入ったからだという。
新シリーズということで、前シリーズは一作しか観てなくても、あるいは全然観てなくても、それほど問題はない(まったく問題がないというわけではなく、いいロボットと悪いロボットとの関係が少々解りづらいが)。
どのみち筋なんて、あってなきが如きで、妹は終わって外に出るなり、ケラケラ笑って「すっごい、くだらなかったねー」。おまえが言うなや。
まあ彼女も、アクションがおもしろかったことは認めてましたよ。技術の向上に加えて3Dのお蔭で迫力もスケールアップしてたし、動きが速すぎて何がなんだか、という問題もいくらかは改善していた。
でも一番おもしろかったのは、マーク・ウォルバーグとCIAエージェントによる香港の高層アパートでの格闘だったんだけど。
第一作では、明らかに大量に人が死んでるのに、死体も重傷者も死にゆく人も一切画面に登場しないことに呆れ返ったのだが、今回はもはや呆れるのを通り越して、何かものすごくどうでもいい。いや、一人だけ序盤で悪玉ロボットによって無惨な焼死体にされたんだが、善玉ロボットも善玉人間も立派な人殺しだよ!
とにかく、小さなものから大きなものまで景気よく壊されるのを思考停止して楽しむ映画である。TVサイズの画面で観たら、すっげーつまんねーだろな。
地理感覚が狂ってることにも(香港にあんな深山幽谷はない)、思考停止は必要。
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