レジェンド・オブ・フォール
第一次大戦から禁酒法時代までかなり長いタイムスパンで、散漫な印象はあるものの、才能にムラのあるエドワード・ズウィック監督の、これは「当たり」のほうだな(「外れ」例:『ラスト・サムライ』、「当たり」例:『ブラッド・ダイヤモンド』)。
モンタナの農場主(アンソニー・ホプキンス)の次男坊で、悪気なく自然体に生きてるんだが周囲の人間を不幸にするファム・ファタールの類型の一つの男版みたいな主人公がブラッド・ピット。なんというか、容姿と佇まいだけで勝負、演技力はあんまり要らんという、当時の彼にこれ以上なく相応しい役だな。この、「容姿と佇まいだけ」で勝負できるところが、キアヌ・リーヴスとかと決定的に違うところなんだが。
『フューリー』を観たばかりなんで、いやー20年前にはこういう役者だったんだなあ、と改めて感慨。
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