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ハヤカワ文庫SF総解説PART2

 「ハヤカワ文庫SF総解説PART1」に引き続き、現在発売中の『SFマガジン』6月号の「ハヤカワ文庫SF総解説PART2」でも解説を担当させていただきました。
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 今回は『80年代SF傑作選』上下巻(小川隆/山岸真・編)との『スターシップと俳句』(ソムトウ・スチャリトクル)です。

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 私がジュヴナイルでないSFに最初に嵌まったのは1980年代半ばからなので、80年代SFは、当時読んでいなかった作品も含めて、今でもとても好きです。なんというか、それ以前の作品ともそれ以後の作品とも違う雰囲気が。80年代は私の人生における最も碌でもない時期なので(73年生まれ)、80年代の文化全般はむしろすごく嫌いなんですが、私にとって当時唯一輝いていたのがSFだったという。
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 90年代に入るとSFからいったん遠ざかってしまうので、92年刊行の『80年代SF傑作選』を読んだのは2000年以降、SFに戻ってきてからですが、ああ、これぞ80年代SFだ、うまく説明できないけど、この雰囲気!
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 というわけで、是非読んでみてください。
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 1984年刊行(原書は82年)の『スターシップと俳句』も、読んだのは数年前ですが、まあこれは解説でも述べたとおり、むしろ21世紀的な多文化混淆のカオスというか。
 ソムトウ・スチャリトクルは、2010年刊行のSFマガジン50周年記念アンソロジーの1冊『時間SF傑作選 ここはウィネトカなら、きみはジュディ』に収録の「しばし天の祝福より遠ざかり……」で知りまして、これが佳品だったので、ほかの邦訳作品も読んでみようという気を起こしまして。
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 ……いやあ、タイトルで一応覚悟はしてたものの、実際読んで呆気に取られてしまいましたよ。しかも刊行が「しばし天の祝福より遠ざかり……」の翌年だし。
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 解説ではそのショックを少しでも表現するべく頑張りました。というわけで、『スターシップと俳句』に興味を持たれた方は、まず「しばし天の祝福より遠ざかり……」をお読みすることをお勧めします。

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