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『早稲田文学』と『伊藤計劃トリビュート』

 まずは明日発売予定の『早稲田文学』秋号。

 小特集「昏い部屋の女たち」にアンナ・カヴァン論を寄稿しています。
 なぜ私がアンナ・カヴァンかと言いますと、一昨年、SFセミナー2013夜の部でアンナ・カヴァン読書会に参加したんですが、その際、「アンナ・カヴァンとサーデグ・ヘダーヤトは似ています」と発言したものの、ヘダーヤトを読んだことのある人がその場に誰もいなくて、で、その日は体調がかなり悪かったこともあって、ヘダーヤトとカヴァンの対比については「う……と、とにかく似てます」という以上のことは言えなかったのでした――という経緯をこのブログに書いたのを、『早稲田文学』の編集者の方が目に留めてくださって、今回、お声を掛けていただいたという次第です。

 アンナ・カヴァンとイラン人作家サーデグ・ヘダーヤトは、同世代であり、共に「カフカ的」と称されますが、並べて論じた人はあんまりいないんじゃないでしょうか。
 カヴァンは近年、新刊・復刊ラッシュと言っていい状況ですが、私の拙文(この記事じゃなくて『早稲田文学』掲載のほう)を読まれて、カヴァンだけじゃなくヘダーヤトにも興味を持たれた方は是非、短篇集『生埋め――ある狂人の日記より』だけでも読んでみてください。いわゆる「カフカ的作品」だけじゃなく、ホラーやSFもありますよ。特に「S.G.L.L.」は1930年代に書かれたとは信じがたいほど先駆的な終末SFです。

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『早稲田文学』2015秋号 amazon 公式ページ(内容の詳細はこちら) 

51tc2vqac5l アンナ・カヴァン『氷』

41bbqs2emdl_2 サーデグ・ヘダーヤト『生埋め』

 続いて、8月21日発売予定の『伊藤計劃トリビュート』(早川書房)

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 御覧のとおり、他の執筆者の方々が大変豪華です。文庫なのでお値段もお手頃な1188円。
 ちなみに私の「にんげんのくに」はHISTORIAシリーズですが、例によって単体で読めます。『グアルディア』より後の、南米アマゾンの話です。このトリビュートのために書いたのではないのですが、期せずして相応しい作品になっていると思います。

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