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近況

「物語の川々に大海は注ぐ」の解説、書きかけ記事がまだ幾つかあるんですが、ちょっと体調を崩していて、復調したら今度は放っておいたあれこれを片付けるのに忙しくなってしまったのでした。
 そもそも、今年1月に「物語の川々」脱稿直後に盛大に不調になって(重度の貧血でした)、幸いゲラ作業までにはだいぶ持ち直せたんですが、終わったらまたぶり返したので、回復するまで気を紛らわすためにブログで解説記事を書いていたのでした。

 今はまあまあ元気ですが、貧血の根本原因が子宮筋腫なので、近いうちに手術することになるかもしれません。だから今のちに片付けられることは片付けようと頑張っているので、解説記事は後回しです。もうほぼ書き上がって、手直しするだけの記事が3つほどあるんですが、単にめんどくさくて気分が乗らないので上げていません。いずれいろいろ片付いて、元気になったら上げます。

 話は変わりますが、私は何か印象に残るフィクションに接すると、その日の夜か、遅くとも2,3日以内に、その作品に影響された夢を見ます。で、起きた時に「あー、『〇〇〇〇』(作品名)の影響だな」と思います。後からその夢の内容を思い出して、「『〇〇〇〇』と全然関係ないじゃん」と思うこともしばしばですが、起きた直後の判断のほうが正しいのだろうと思っています。
 最近というか数ヵ月前も、アマプラで観た『進撃の巨人』に影響された、なんかエグい夢を見ましたね。起きた直後に「あー、『進撃』の影響だな」と思ったのと、なんかエグかった、ということしか憶えていませんが。

 いや、なんでこんなことを書いているのかというと、私は1980年代以前の小説は読書記録を付けているのですが、今朝、ゲーテの既読作品を確認するために記録を見返していたら、近い時代のサドの『悪徳の栄え』が目に入って……

「こんなものを真面目に読む人がいるとは思えない。残虐行為の描写じゃなくて説明が延々続くだけで、全然えろくないしな。
 長々しい説明に辟易したせいか、地震か津波で崩壊した家の中で、冷蔵庫もしくはアイスボックスに切断された人間の下半身が入っているという夢を見てしまった。発見したのがアメリカ人と思しきジャーナリストの男で、犯人はどうやらイスラム過激派らしいということが判ったところで目が覚めたんだが」

 猟奇的という以外、どこをどう影響されたんだ、という夢ですが、起きた直後にそうだと思ったからそうなんでしょう。

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