スタア誕生
1937年公開。『アリー』(2018)の予習で観る。ジュディ・ガーランドのポスターで有名なやつは、54年のリメイクなのね。で、76年にもバーブラ・ストライサンド主演でリメイクされてる。一応ネタバレ注意。
プロデューサー役がなんか見覚えがあると思ったら、『巴里の女性』のアドルフ・マンジューか。広報係のリビー役、ライオネル・スタンダーは味のある顔してんな。
ヒロインの苦労がまったく描かれていない(祖母がくれた貯金は「切符代」と言ってるから、大した額ではない。食い潰した後、働いている様子がまったくない。最初にエキストラ募集で門前払いをされて以後、オーディション等を受けている様子もない)のは時代だからとして、スターに見初められてとんとん拍子で人気が出る説得力が皆無。周りがすごいすごいというだけで、すごさの描写がまったくない。駄目な創作の見本で見たやつや。
魅力の内実がまったく描かれない上に、ガワにもまったく魅力がない。中身の魅力が描かれていれば、ガワに多少問題があってもまったく気にならないし、ガワだけだったとしても、周りの称讃に多少は説得力が出る。どっちも駄目なので、ガワの欠点も自ずと目につく。
……ブスじゃん。まだ31なのにほうれい線と額の皺が目立つ。顔の左側が歪んでる。小顔なのに顎が割れてる。Wikiにある25歳の時のブロマイドは結構可愛いんだけど、6年で老けすぎだし、当時流行の長くて弧を描く細眉が全然似合わん。この後、ぱっとせず、TVや舞台に移っている。
ノーマン・メイン役のフレドリック・マーチは巧いな。スター時代はシュッとしてるのに、売れなくなってからは顎が弛んで、そういう役作りもちゃんとしてる。この後はいったん低迷するけど、40年代後半以降、復活してる。
なんか貶してばっかりになってしまいましたが、フレドリック・マーチは本当によかったです。というわけで、次回は『アリー』の感想。
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