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LION/ライオン 25年目のただいま

 2016年公開。監督のガース・デイヴィスはオーストラリア人で、日本では今のところ本作しか知られていないようだ。主演のデーヴ・パテールは『スラムドッグ$ミリオネア』の主役。原作は自伝で邦訳なし。

「インドで迷子になった少年サルーが、オーストラリアの白人夫婦の養子になり、成長してから実の家族を探す」というあらすじだが、5歳の少年が迷子になってから2ヵ月路上でサバイバルし、その後も劣悪な孤児院で暮らす場面が全体の3分の1ほども続く。これが直接的な表現こそ避けているものの、だいぶえぐい。直接描写がないほうが、いろいろ嫌な想像を掻き立てられるよね。親切にしてくれたのは養子斡旋の団体を除けば、段ボールを1枚くれた浮浪児と、警察に連れて行ってくれたレストランの客だけか。

 キッドマン演じる養母は、独善的な白人里親でも聖母的人物でもなく、アル中の父親に虐待されたので(性的虐待だった可能性をうっすらと伺わせる)自分の子供を産みたくない、というなかなかの闇を抱えた人だった。キッドマンはそういう役をやれるくらい演技力が上がったが、加齢で容姿が衰えたお蔭でもあるか。綺麗すぎて似合う役が少ないんだよな。

 サルーがグーグルアースだけで実母を探し出せたのは本当に幸運だった。インドで呼び掛けとかしたら、金目当ての連中が群がってきただろう。
 子役がほんとに5歳で、しかも演技はこれが初めてだそうな。

『スラムドッグ$ミリオネア』感想(デーヴ・パテールには言及してません。なお、サントラは買いました)

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