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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償

 2021年公開。一応ネタバレ注意。
 ブラックパンサーは武装化したことくらいしか知らなかったので、その指導者の1人フレッド・ハンプトン(1948‐69)については初めて知った。21歳で殺されてるのか。本人のフィルムも最後にちょっと出たけど、それだけでカリスマが伝わってくる一方、恋人が詩に詠んだとおり笑窪のあるあどけない笑顔に胸が痛んだ。

 ハンプトン役のダニエル・カルーヤはウガンダ系イギリス人。カリスマは充分だが、さすがにもうちょっと若いか若く見える役者を使うべきだろう。89年生まれだから撮影時で30代初め。そのくらいの齢で20代前半に見える役者は珍しくないんだが。
 しかも恋人のデボラを演じたドミニク・フィッシュバックが2歳若いだけなのに童顔だから、若い子に手を出すおっさんにしか見えなかった。なおデボラ本人は、49または50年生まれ。
「ユダ」のウィリアム・オニールは17歳でFBIに成りすましてたから老け顔だったんだろうけど、やっぱりもうちょっと若造っぽい役者のほうがよくなかったか? ラキース・スタンフィールドは91年生まれ。その年齢で17歳に見える役者はさすがにいないにしてもな。見た目どおりの年齢なら行き当たりばったりの馬鹿だが、17歳ならかなりの知能犯だし、17歳なら政治に興味がなくても仕方ない。

 オニール本人のインタビュー映像も使われていて、「情報は流したが、それでも党のために命を張ってたんだから、何もやってなかった奴らに後からいろいろ言われたくない」という発言はどの口が……となるんだが、インタビューの翌年にTV放映されたその日の夜に自殺したから、覚悟の上だったんだろうなあ。インタビュー開始直前の映像もあって、めっちゃ汗かいてるし。
 フーヴァー長官にマーティン・シーン。観るのは『ディパーテッド』(2006)以来か。ディカプリオに潜入を命じる警部役だったが、あんまり憶えてないな。本作では過激な手段に出ることを躊躇う部下を脅すシーンは、さすがの迫力。

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