コレクティブ 国家の嘘
ドキュメンタリーはあんまり観ないんだが、ルーマニア映画は『4ヶ月、3週間と2日』(2007)が非常によかったが、それ以来観てなかったんで。
2015年、ナイトクラブの火災での負傷者が、軽傷の者までその後の数ヵ月で次々と死んでいく。不審に思ったジャーナリストの調査により、病院での治療が不適切だったことが明らかになる。
インタビューやナレーションが一切入らないので、フィクション映画のように観れてしまったが、火事の映像とか、再現映像じゃないんだ、と何度も自分に言い聞かせる必要があった。めっちゃ怖い。
最初の保健相が、あまりにも平然と嘘をつくので驚愕する。もうちょっと取り繕うとかもせんのか。それが常態だったんだろうなあ。
ジャーナリスト(社会派新聞とかじゃなくてスポーツ紙の)と新しい保健相ヴラド・ヴォクレスク(やっぱりヴラド・ツェペシってルーマニアの英雄なんだな……)の奮闘によって国家ぐるみの汚職が暴かれ、明るい未来へ……と思いきや、投票率の低さにより元の木阿弥に。
国中騒ぎになってるようでも、実際には国民の大半は無関心だった、ということである。それだけ「投票しても何も変わらない」歴史の積み重ねだったのだろう。
(ヴォクレスクVoiculescuは民間からの抜擢だったが、2025年8月最終更新のWiki英語版によれば、今も政治の世界で頑張っているようである)
まともにルーマニア語を聞くのは『4ヶ月、3週間と2日』(2009年鑑賞)以来。当時はルーマニア語がロマンス諸語だと知らなかったから聞き流してたが、今回、注意して聞いてても、ロマンス語由来の語はわずかな名詞以外、全然聞き取れなかった。前置詞や疑問詞・接続詞も西伊仏羅とは相当違うぞ。母音はアイウエオのほかに半母音も含めて4つもあるのか。子音も多いな。名詞に性があるだけじゃなくて格変化もする。同じく勉強したことなくてもポルトガル語は聞けばポルトガル語だと判るし、単語もかなり聞き取れるのになあ。ここまで違うものなんか。
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