ザ・プレイヤー
94年公開。ロバート・アルトマン監督作は『ショート・カッツ』(1993)、『クッキー・フォーチュン』(1999)、『ゴスフォード・パーク』(2003)と来て、これで4作目か。どれも群像劇もしくはサブキャラがやたらと多かったが、一番最初に観た(4半世紀以上前)『ショート・カッツ』が一番おもしろかったな。登場人物が多い割にすっきりまとまってたのは『フォーチュン・クッキー』。『ゴスフォード・パーク』については以前ブログに書いた。
それらに比べて、本作はちょっとゴチャゴチャしすぎだった。大勢いるキャラがみんなキャラ立ちしているのがアルトマン作品の特徴だと思ってたんだが、本作はカンヌ主演男優賞を獲ったティム・ロビンズを含め全員いまいちキャラが立ってない。そんな連中が入れ替わり立ち代わりするので、序盤は筋が追いにくい。肝心のハリウッド内幕の風刺もありきたり。当時でもありきたりだったと思うぞ。物語の帰結も。
後、気になって仕方なかったのが、90年代も半ばだというのに、男女共にスーツから放たれる芬々たるバブル臭。ジャケットの肩パットがでかすぎて本人の肩からはみだしてるし、そこからウエストをほとんど絞らずにストンと落ちてるし、裾も長いんで全体にだぼっとしてる。カジュアルな服は別に違和感ないんだが、とにかくスーツがどれもこれも死ぬほどダサい。あまりにもバブル期の日本すぎるが、93‐4年のアメリカでもこうだったっけ? それともこれも風刺の一環?
捨てられる愛人役のシンシア・スティーヴンソンが、なんか90年代前半~半ばって感じの柔らかい顔立ちがよかった。どう表現したらいいかわからんが、なんかふわっとして、どことなく浮世離れした感じというか。『KIDS』(95)デビューのクロエ・セヴィニーもこの系統だったな(だんだんきつめの印象になっていっちゃったけど)。スティーヴンソンのほうは、その後あまり出演作に恵まれなかったみたいだな。残念。
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