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バービー

 2023年公開。バービー役のマーゴット・ロビーは「バービーみたいな」ゴージャスな美女だが、30年前だったらニコール・キッドマンがやってそう(20年前でもギリいけたかも)。で、そっちのほうが「人形っぽさ」は出ていただろうな。ケンのライアン・ゴズリングは『ラ・ラ・ランド』(2016)の時は気が付かなかったが、『ラースと、その彼女』(2007)のラースじゃん。「人形の恋人」再び、ってのは関係ないか。以下、ネタバレは特になし。

 観終わった感想は、「何もかもが中途半端」。「バーベンハイマー」に対する公式の対応は、まさにその「中途半端さ」の象徴だな、と。
 いろんな方面を風刺しているようでいて、何もかもが中途半端、というのは『チーム・アメリカ/ワールドポリス』(2004)みたいである。金は遙かに掛かってるが。排泄物系の下ネタの許容ラインを少しだが超えてるとか、人形キモいといった生理的反応を差し引いても、全篇を通しての「ほーら、過激だろ(大して過激でもない)」ノリが鼻についた『チーム・メリカ』に対し、少なくともその点では『バービー』の風刺は巧みだった。
 デザインも『チーム・アメリカ』は『サンダーバード』のパロディという以上に見るべきものはなかったしな。バービーランドのデザインは本当に素晴らしくて、そこだけでも観る価値は充分にある。現実世界のカリフォルニアと「ケンダム」には特にない。

 そうは言っても、「モンタージュ」と「『パール・ハーバー』はクソだ」は名曲です。『バービー』のほうは、ケンたちのダンス(と歌)はよかった。

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